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2026年7月27日発行(通算第889号)
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石井順也の世界情勢ブリーフィング
https://odyssey.co.jp/blog/jd/
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https://odyssey.co.jp/blog/odyssey/?p=12023 ;
さて、今週は中国のAIとウクライナ情勢を取り上げます。イランについてもアップデートしたかったのですが、長くなってしまったので次回にさせていただきます。基本的には前回の記事で述べた見通しから大きな変化はないので、差し当たりこちらをご参照下さい。
・「米・イランの合意崩壊とホルムズ海峡再封鎖」(7/16)
https://odyssey.co.jp/blog/jd/?p=11693
【目次】
1.先週の動き
(1)中国AIの台頭
(2)ウクライナの国防相人事の混乱
2.今週の動き
3.今週の一冊
4.近況報告
5.あとがき
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先週の動き
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7/19(日)
・米中央軍がイランとの戦闘で7月18日に米兵1人が死亡したと発表
・米中央軍がイランに9日連続となる攻撃を行ったと発表
・台湾の民進党の党大会(台北)
・ロシアのプーチン大統領が北朝鮮の崔善姫外相と会談(モスクワ)
7/20(月)
・トランプ大統領が1930年関税法(スムート・ホーリー法)338条に基づきカナダに50%の追加関税を課す大統領令に署名
・米中央軍がイランに10日連続となる攻撃を行ったと発表
・イエメンのフーシ派がサウジ船舶に対し「海上封鎖」を即時実施すると宣言
・ASEAN外相会議関連会合(マニラ、~23日)
・英労働党のバーナム党首が首相に就任
・中国とロシアの海軍艦艇が日本のEEZ内で実戦演習を実施したと小泉防衛相が表明
7/21(火)
・米・レバノン首脳会談(ワシントンDC)
・トランプ大統領が7月末に発動予定の医薬品関税にジェネリック医薬品も含めると表明
・米中央軍がイランに11日連続となる攻撃を行ったと発表
・ウクライナのゼレンスキー大統領がシルスキー軍総司令官を解任(ミハイロ・ドラパティ統合軍司令官が後任)
7/22(水)
・トランプ大統領がイランがホルムズ海峡で船舶を攻撃するたびに米軍は橋や発電所を1か所ずつ破壊していくと表明
・米中央軍がイランに12日連続となる攻撃を行ったと発表
・米エネルギー省がサウジと民生用の原子力協定を締結したと発表
・米国が通商法301条に基づくブラジルへの50%の追加関税を発動
・米中外相会談(マニラ)
・日米豪印外相会合(同)
・日米韓外相会合(同)
・日米外相会談(同)
・日中外相の立ち話(同)
7/23(木)
・米比首脳電話会談
・米ロ外相会談(マニラ)
・米中央軍がイランに13日連続となる攻撃を行ったと発表
・イエメンのフーシ派がサウジの石油タンカー2隻を標的に軍事作戦を実施したと発表
・ECB定例理事会(フランクフルト)
7/24(金)
・米ホワイトハウス記者会主催の夕食会(ワシントンDC)
・米国の1974年通商法122条に基づく10%の追加関税が失効
・米国が通商法301条に基づく60か国・地域への追加関税を発動
・イエメンのフーシ派がサウジのホデイダ等を攻撃
・上海協力機構(SCO)外相会合(キルギス・チョルポンアタ)
・中ロ外相会談(同)
7/25(土)
・イエメンのフーシ派がサウジのジザンを攻撃
・台湾の国民党の党大会(台北)
●中国AIの台頭
中国企業が次々に最新のAIのモデルを発表し、衝撃を与えています。まず先月、ジープーAI(智譜AI)が「GLM-5.2」を発表しました。
GLM-5.2は、コーディングや長期エージェントタスクの一部の評価でClaude Opus 4.7に匹敵するパフォーマンスを示しているとも言われています。中国のモデルが米国のトップモデルと同等の技術スコアを達成したのは初めてです。
さらに今月に入ると、ムーンショットAI(暗月之面)が「Kimi K3」、アリババが「Qwen3.8」のプレビュー版を発表しました。Kimi K3はパラメータ数が2.8兆、Qwen3.8は2.4兆という巨大モデルで、オープンモデルとしてはこれまでの常識を超える規模のものとなっています。いずれも米国のトップモデルに迫る性能を備えると言われ、コストは大きく抑えられています。
そして上海で開催された世界AI大会(WAIC)に習近平国家主席が初めて出席し、オープンモデルの発展を支持すると明言しました。一部の国が「国家安全保障」の概念を過度に拡張してAI技術へのアクセスを制限していると批判し、AIによって新たな世界的格差が生まれることへの警戒も表明しました。
中国AIの台頭、中国のAI戦略を受け、米国はどう動くのか。米国が圧倒的な優位を維持してきたモデルをめぐる勢力図は変わるのか。そのポイントと展望を解説します。
