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石井順也の世界情勢ブリーフィング

石井順也(元外交官、国際政治経済、地政学ビジネス)

石井順也

石井順也の世界情勢ブリーフィング 第860号 今週の動き(1/18~24)トランプ政権のイラン攻撃の可能性、トランプ関税の最高裁判決

2026年1月19日発行(通算第860号)

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石井順也の世界情勢ブリーフィング

https://odyssey.co.jp/blog/jd/

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さて今週は、トランプ政権がベネズエラに続いてイランを攻撃するのか、および連邦最高裁がトランプ関税を無効とする判決を言い渡すのかを取り上げます。いずれも多くの方が関心を寄せている重要なテーマであり、Konanさんや読者の方々からも多数のリクエストをいただいていました。


【目次】


1.先週の動き

 ● トランプ政権のイラン攻撃の可能性

2.今週の動き

 ●  トランプ関税の最高裁判決

3.今週のドラマ

4.近況報告

5.あとがき


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先週の動き

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1/11(日)

・パウエルFRB議長が刑事捜査の対象になったことを表明し、反論する動画を公表

・ミャンマー総選挙(第2回投票)


1/12(月)

・トランプ大統領がイランと取引する国に25%の関税を課すと表明

・米・メキシコ首脳電話会談

・米独外相会談(ワシントンDC)

・印独首脳会談(グジャラート州ガンディーナガル)


1/13(火)

・トランプ大統領がデトロイトでの経済団体イベントで講演

・トランプ大統領がイランでの抗議デモを支持し「もうすぐ支援が届く」と表明

・グリーンランド自治政府のニールセン首相が米国による同国保有を拒否する方針を表明(コペンハーゲン)

・日韓首脳会談(奈良)


1/14(水)

・米・ベネズエラ首脳電話会談

・トランプ大統領がイラン当局はデモ参加者の処刑を実行しないと伝えてきたと表明

・トランプ大統領が通商拡大法232条に基づき特定の先端半導体に25%の追加関税を課す大統領令に署名

・トランプ大統領が重要鉱物に関する各国との交渉を関係機関に指示する大統領令に署名

・ヴァンス副大統領とデンマークのラスムセン外相が会談(ワシントンDC)

・ウィトコフ中東担当特使がガザ停戦の第2段階を開始したと発表 


1/15(木)

・トランプ大統領とベネズエラの野党指導者マチャドが会談(ワシントンDC)

・ラトクリフCIA長官とベネズエラのロドリゲス暫定大統領が会談(カラカス)

・トランプ大統領がミネソタ州での抗議デモの激化を受け反乱法の発動を示唆

・トランプ大統領がガザの暫定統治を指揮する国際機関「平和評議会」の発足を発表 

・米商務省が台湾との貿易交渉の合意を発表

・米財務省がイランへの追加経済制裁を発表

・日米防衛相会談(ペンタゴン) 

・中・イラン外相電話会談

・ウガンダ大統領選挙(ムセベニ大統領が7選)


1/16(金)

・中・カナダ首脳会談(北京)

・ソウル中央地裁が尹錫悦前大統領に公務執行妨害罪等で懲役5年の有罪判決

・ロシア・イラン、ロシア・イスラエル首脳電話会談


1/17(土)

・トランプ大統領がグリーンランドを取得するまで欧州8か国に10%の追加関税を課すと表明

・米司法省がミネソタ州のウォルツ知事とミネアポリスのフレイ市長を移民・税関捜査局(ICE)職員の職務妨害の容疑で捜査を始めたとの報道 

・中国人民解放軍の南部戦区が東沙諸島の周辺海域でドローンの飛行訓練を行ったと発表

・イランのハメネイ最高指導者がトランプ大統領を「犯罪者」と呼んで非難


●トランプ政権のイラン攻撃の可能性


トランプ政権がベネズエラに続いてイランを攻撃する可能性が高まっています。


イランでは年末以降、経済状況への不満から抗議デモが発生していましたが、1月に入るとその規模は急速に拡大。要求はイランの体制の変更にまで及び、イラン当局は全土でインターネットを遮断しました。 


トランプ大統領は、イランが抗議デモを暴力的に鎮圧した場合には軍事介入を行うと繰り返し表明。その後も抗議活動と当局による弾圧が続き、ハメネイ最高指導者は、「数千人」が死亡したことを認めました。 


しかしその後トランプは、「イラン当局による殺害は止まったようだ」「イラン指導部が予定していた800人以上の処刑をすべて取りやめた事実に私は深い敬意を表する。ありがとう」と表明。アラグチ外相もFOXニュースの番組に出演し、デモ参加者を「絞首刑に処す計画は全くない」と述べました。 


ところがハメネイはXに「米大統領はイラン国民の死傷、損害、中傷について有罪である」と投稿し、トランプを痛烈に非難。これを受けトランプは、Politicoのインタビューでハメネイ最高指導者を「病んだ男」と呼び、イランを破壊し数千人を殺害した人物だと非難、イランには「今こそ新たな指導者が必要だ」と述べました。


このように米国とイランの緊張はかつてなく高まっていますが、今後、事態はどのように展開するのか。イランの体制の将来を含めて解説します。 

… … …(記事全文10,422文字)
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