ウェブで読む(※推奨):https://foomii.com/00187/2021031106000077605 2021年3月11日発行(通算第532号) ━━━━━━━━━━━━━━━━━ 世界情勢ブリーフィング https://guccipost.co.jp/blog/jd/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「インド現代史(3):独立への道」(3/4)の続きです。 https://guccipost.co.jp/blog/jd/?p=9149 前回は、インドが英国から独立する過程とその実現(パキスタンとの分離)について説明しました。 今回は、独立初期のネルーによる建国(1945~65年)とその娘であるインディラ・ガンディーの第1次政権における激動(1966~77年)について説明します。 *********** インド現代史(4):国民会議派の支配とネルー・ガンディー王朝 *********** ●ネルーのリーダーシップ インド憲法は、民主主義、連邦主義、世俗主義、社会主義を柱としています。これは、ネルーをはじめとする国民会議派の指導者たちが英国教育を受けた近代的知識人であり、西欧的価値観を重視し、これらの理念の実現に強い信念をもっていたことに由来します。彼らは植民地時代から選挙で州の議員として選ばれ、州政権を担っており、民主主義はすでに深く定着していました。 独立直後の混沌とした時期において、国民会議派という「国民政党」とネルーという「建国の父」を擁したことはインドにとって大きな意味をもちました。またネルー以外の国民会議派の幹部も、独立前から州政府の統治を経験しており、優れた実務能力を備えていました。 1951年から52年にかけて第1回選挙が行われますが、世界にも類を見ないほど巨大な規模の選挙であったにもかかわらず、見事な成功をおさめました。国民会議は、他にライバルがいなかったこともあり、圧勝します。 また、英領インドの官僚機構「Indian Civil Service(ICS)」(以下の記事参照)は、「IAS」と名前を変え、インド人官僚が英国人官僚にとって代わる形で存続しました。IASの官僚は公正な統治という理念を引き継ぎ、独立間もない国家の中央・地方政府を支える中核となりました。 ・「インド現代史(2):植民地時代の遺産」(2/24) https://guccipost.co.jp/blog/jd/?p=9100… … …(記事全文5,811文字)
