… … …(記事全文7,727文字)今週のコンテンツは以下の通りです。
①元の金融相場に逆戻り?最高値更新もこれから本格大幅調整▼20-30%!?
②遅かりし日銀利上げ!円安ノンストップは投機筋の円売り!逆回転で円高?米景気悪化鮮明でトランプ売り=円高転換!
③26/1-2「どん底」という名の「株価正常化」!Fed利下げ議長人事で金融緩和→株価V字回復!
④「9984」下落トレンド!株式分割→新NISA物色期待?「ARM下落トレンド」が示唆すること
⑤金・銀・銅・PTそろって最高値更新!ホントは怖い貴金属高騰の真因!
⑥個人投資家牽引!ウク停戦?26/3-4英仏独波対露戦争勃発!金価格6000ドル!
⑦1-2決算発表!どんぞこV字回復期待 W・S・F・I・A 徹底解析!
⑧今月取り上げた銘柄(16銘柄のみ)いまのとこパフォーマンス一覧
時代は大きく転換しようとしています。いや、すでに転換してしまったのかもしれません。
■相場の大局観
相変わらず、金銀銅にプラチナ、絶好調が続いてますね。
とくに銀・・・そしてプラチナ。
貴金属の史上最高値更新が続く中、銀価格は米時間12/26に初めてオンス78ドル突破。米利下げやトランプ関税不透明感といった要因が金、銀、プラチナを史上最高値に押し上げています。とくに銀価格は78.65ドルと過去最高値更新。
銀は大当たりでしたが、プラチナは900ドルで仕込んで1000ドルで売り。「いつも」なら年6回繰り返せばそこそこの小遣い稼ぎにはなったはずですが、今年は1200ドルを過ぎたあたりから激変。とうとう大台超えてどこまでいくやら?
需給は今年まではタイト。26年以降はルース。それでも高値維持・・・トランプのEV潰し=ガソリン車優遇=プラチナ高騰というわけですね。
泣く子とはトランプにはかないません。
「中島孝志のオンオフサイトミーティング」で少しお話しましたけど、26年度に注目しているのは・・・「鉱業セクター」とくに「原油・石油」です。
さて、25年度の原油価格は見目も無残に暴落しつつあります。ウク戦争休戦期待のようですね。けど、株価はそこそこもちこたえていることにお気づきですか?
WTI原油価格は▼19%。にもかかわらず、エネルギー・セレクト・セクターSPDR ETF(XLE)は△3%。エネルギーETFの主要構成銘柄「エクソン」は△12%!
なんで? どうして? 「規制変更」「コスト削減」で毎度毎度の楽観的な投資家たちが、石油セクター評価額上昇へとシフトしているからです。
原油価格が10%超も乱高下した年、石油株上昇は今世紀初めて。投資家は過去や現在ではなく未来に投資しています。近接未来のキャッシュフローにより高い価格を支払う=投資の本質です。
トランプは化石燃料の採掘収益性を高めています。つまり、エネルギー源の進化・変化・代替可能性をぶっ壊しました。
米2大石油会社はコスト削減と自社株買いに夢中。原油価格が下落してもEPS1株当たり利益はノープロブレム。いずれもBEP損益分岐点を引き下げています。結果、「シェブロン」の配当利回りは4.5%、エクソンは3.4%。原油価格低迷でも配当は安全。
ウクがロシアの製油所を片っ端から破壊したことで世界的な総生産能力が減少してしまいました。
さらに、米議会は「ビッグ・ビューティフル・ビル」可決。原油セクターに数十億ドル規模の減税と優遇策。政府所有地ではロイヤルティ率引き下げなど税制が大幅に優遇されます。バフェットが投資している「オクシデンタル石油(OXY)」は利益を25年26年だけで7億-8億ドルと試算しているほど。
逆に、トランプはEVの税制優遇は廃止。自動車燃費基準も引き下げました。
「原油株は10年以内に消滅する!」と言われましたけど、トランプという救世主出現でガラリと変わりそうです。たとえ石油の需要が減少しても相変わらずキャッシュはゲットし続けることができるからです。
■米市場OUTLOOK
週末の米主要3指数は、6営業日ぶり反落。クリスマス、歳末相場で様子見の雰囲気。
前営業日まで5日続伸でした。過熱感警戒というより持ち高調整でしょう。





