… … …(記事全文6,557文字)『政治も市場もパラダイム転換!石が浮かんで葉っぱが沈む!暗殺未遂=「もしトラ→ほぼトラ」必至でトランプトレード始動!日銀一人負けでおおあらわ?利上げしたら暴落!なにがあっても利上げはダメ!「7/11予想外CPI」でグレイト・ローテ!金利上昇→日米株価▼30%まで大幅調整?TSMC好業績でも下落!エヌビディア頭打ち!9月利下げ必至も真因はリセッション突入!短期下落も長期じり高→「どん底待ち伏せM・M・F・K・M」チャート解析オンパレード!』です。
時代は大きく転換しようとしています。いや、すでに転換してしまったのかもしれません。
■相場の大局観
「数年後に振り返ると、ああ、いまにつながる相場は24/7/11が分水嶺だったんだ、と思うはず」と前回書きました。ますます確信するばかりです。
重要なマクロ統計発表あるなか、まさかというかやはりというか、トランプ暗殺未遂事件が発生しました。
「当局のしわざ=SSの狙撃放任確信犯!」が見え見えですが、掃いて捨てるほど狂人跋扈の米国ですから個人のしわざもあり。どうせ真実はJFK暗殺同様、藪の中でしょう。
さて、月末からいろいろありすぎです。
マクロ統計で乱高下の嵐でした。後半戦突入なので簡単に振り返っておきたい、と思います。
①6/28=5月PCEコアデフレータ発表
利下げ後押しになり、FedWatchでは利下げは年2回以上という層が74.5%。おかげで金価格は大きく反発。
②7/1=ISM製造業指数
5月48.7→49.2と改善予想するも結果は48.5に悪化。もち、利下げ圧力となります。
③7/3=ISM非製造業指数
同様に5月53.8→52.5へと悪化を覚悟していたのに結果は48.8と大幅悪化。市場は利下げ確信・・・というよりリセッションでしょ、こうなると。
④7/5=6月米雇用統計発表
前月比△20.6万人(予想△19.0万人)。ま、こんなものかとサプライズ感ゼロ。ところが4-5月分発表が計▼11.1万人の下方修正。統計信頼暴落。Fedの利下げ観測は加速しました。
合わせて失業率の悪化がすごい! 5月4.0%→4.1%。これは21/11以来の高失業率です。そもそもFedはFOMCで「24年失業率4.0%」を前提に利下げは年1回と想定していたのです。いきなり25年度の想定失業率4.2%を早期達成してしまいました。こうなりますと。Fedの金融政策は根底から崩れ落ちます。少なくとも年2回-となるのでは?
おかげで金価格は2400ドル台を回復しました。
⑤7/9パウエル議会証言
利下げ遅れリスクについて言及。9月利下げ確率がますます上昇しました。
Nasdaqは6日続伸、最高値更新。日経平均株価は41831円(△251円)とこちらも最高値更新となりました。
⑥7/11CPI3.3%→3.1%
⑦7/12PPI2.2%→2.5%
いずれも利下げを加速させるデータばかり。遅くとも9月利下げほぼ確定のようです。
一寸先は闇。こんなに奇天烈で破廉恥で正気の沙汰とは思えない国家の通貨がこれほど強くあっていいわけがない・・・けど、バイデン政権下では「超円安工作」が続いてきました。
なんのために? 中国潰しのためです。
1980年、「このままだとわが国が開発した半導体ビジネスが日本に潰される!」と倒産寸前インテルのトップがクリントン政権に泣きつきました。当時、世界シェアベスト10の6社が日本企業でした。しかし、さすがにこれはやりすぎでしょ。
そこで怒りに怒ったクリントンが日本企業潰しのために採った政策は・・・「超円高」でした。
ここのところの超円安はその逆バージョンです。
手にとるようにすぐわかる! どん底マスター中島孝志の「V字反発する“どん底銘柄 特急便”」
中島孝志(作家・コンサルタント etc)