… … …(記事全文6,827文字)『7/11予想外のCPIでグレイト・ローテーション始動!週前半はバイデン喜劇、後半は想定外CPI・ユーロレートチェックで円介入!日経平均株価▼1000円超!金価格大台復活!ドル円は日銀断続利上げなければ元の木阿弥!?相変わらず市場は不気味な動き!やっばりエヌビディア株価頭打ち!西欧中国リスクマネーは日米乱入→Nasdaq・S&P500・TOPIXはいまだけお祭り!リセッション突入でFF金利下げ年内2-3回!いずれ長期金利上昇→日米仲良く35000!?「どん底待ち伏せT・T・S・A・P」チャート解析オンパレード!』です。
時代は大きく転換しようとしています。いや、すでに転換してしまったのかもしれません。
■相場の大局観
数年後に振り返ると、ああ、いまにつながる市場は24/7/11が分水嶺だったんだ、と気づくのでは? それほど大変化の兆しがこの日に起きたことだ、といまのうちにお話しておきます。記憶のどこかにとどめておいてください。
注目はFOMC(7/30-31)と日銀金融政策決定会合・・・ですが、この1週間、実にいろんなことが市場を駆け巡り、乱高下しました。けど、これからはこんなものではすまない、と覚悟しといたほうがいいかも。
前半はバイデン降ろし。プーチンとゼレン、カマラとトランプの言い間違い。コメディアンのゼレンがひきつるほど世界は爆笑と失笑の嵐。さぞやジルは毎日だれかと間違えられているのでは?(まさかヒラリーとかナンシー(ペロシ元下院議長)とは言ってないことを祈ります)。
言い間違いが注目されるのはわが国の麻生太郎さんが大先輩。これからもバイデン翁の言い間違いはニュースになりますよ。
さて、後半はご存じの通り、想定外のCPI(市場予測3.1%→前年同月比上昇率3.0%。家賃やガソリンの値上がりが弱まるなど3カ月連続鈍化)による利下げ観測進展→円安進展阻止とユーロ牽制(ユーロレートチェック)で円買い介入劇。
その額3.5兆円だとか。
円は7/11に157円台突入。2%超の急騰でしたけど、翌朝にはするするっと159円台と下落。元の木阿弥。さすが37年半ぶり「筋金入りの円安」はだてではありません。
ま、いつものことです。今月末の日銀金融政策決定会合で日銀ができることは「せいぜい買い入れ減額「利上げは無理」と読まれてます。Fed日本橋出張所のつらい処。「国債買い入れ減額+利上げ=セットタイトニング」は踏み込めないでしょ、ということ。実質財務破綻している米国の足を引っ張りますからね。しかも、大統領選直前。さらにはバイデンがあの調子では・・・。
CPI弱含みで米利下げ観測強化。
しかし、インフレをほぼ退治したと自信満々Fedが、いま、注目しているのは「失業率」です(「中島孝志の経済教室メルマガ」で何度もお話している通りです)。すなわち、今月あるいは来月0.1%増えれば「臨界点4.2%=リセッション突入」確定。「4.2%」は25年度の失業率想定数値です。
それがいまの段階で到達してしまうということは、Fedの金融政策は根底から崩壊します。24年度は4.0%としていたから「利下げは1回」としていたのです。
あくまでもデータ次第ですが、利下げは少なくとも年内2回。リセッション突入なら3回でもおかしくありません。いつもお話していることですが、そろそろ御用学者やエコノミストたちも言い出すでしょう。
市場への波及は・・・FFレートは下がる。日銀は買い入れ減額→利上げとなれば、日米イールドは縮小→円高ドル安へと転換・・・理屈では1ドル140円です。
トランプはドル安(円高)にしたい、けど、バイデンは違います。そしてわが国も円安のほうが実は好都合・・・円安維持を金融政策ですすめるならば「日銀サボタージュ」しかありません。
「ま、日銀には利上げはできないよ」と市場は踏んでいます。4/29-5/2の介入劇で一目瞭然。今回も次回も同じなのでは?
というのも、6/14会合で具体的な減額すら発表せず(用意していたはずですから止められ
手にとるようにすぐわかる! どん底マスター中島孝志の「V字反発する“どん底銘柄 特急便”」
中島孝志(作家・コンサルタント etc)