Foomii(フーミー)

渡邉哲也の今世界で何が起きているのか

渡邉哲也(作家・経済評論家)

渡邉哲也

第3551回 中国バブル崩壊の実体

■渡邉哲也の今世界で何が起きているのか (通常版)

https://foomii.com/00049

■渡邉哲也政経塾 (スタジオ観覧、歓談付き)募集開始

https://foomii.com/00320

★ニュースと市況は後程お送りします。

★中国のバブル崩壊。破綻させない方針を続けているため、債務だけが膨らみ続けているのですね。地方政府の簿外債務である「地方融資平台」は総額2900兆円規模とされます。これは、地方政府が受け皿会社として地方融資平台を設立し、そこに土地の利用権などを出資する仕組みです。地方融資平台は、その土地利用権を担保に銀行などから資金を借り入れます(年利5%程度)。銀行はその債権を証券化し、理財商品として販売したり、ファンドに組み込んだりします。融資平台は、調達した資金を使って、地方政府から提供された土地に不動産を建設したり、インフラ整備を行ったりします。

     →→土地など→→      ←←一括の開発資金

 地方政府        地方融資平台          地方銀行など

    ←←現金など←←      →→金利(5%程度)

 この構造の中で、地方融資平台の開発がうまくいけば、金利を払い続けることができ、地方銀行なども利益を得られる。しかし、開発が失敗したり収益を確保できなければ、すべてが破綻する。銀行が債権を直接保有していれば不良債権化し、理財商品として顧客に販売していれば、顧客が損失を被ることになる。また、債権に銀行や地方政府の保証が付いているかどうかも重要な焦点となる。さらに、開発期間中にも金利支払いが必要であり、その分の資金が消えていく。そして、その利払いのために新たな融資平台を設立し、これを繰り返すことで、中国全土の地方融資平台の債務規模は2900兆円を超えるといわれている。

中央政府は、地方政府の債券発行に規制をかけた。その結果、財源を失った地方政府は、地方融資平台を通じて資金調達を行い、それを財源としてきた。しかし、拡大する地方融資平台の簿外債務に危機感を抱いた中央政府は、地方融資平台を利用した資金調達を厳しく禁じ、簿外債務を地方政府の正式な債務として組み込むよう求めている。また、中央政府は11兆円規模の中央政府融資平台を設立し、地方政府の簿外債務を吸収する支援を進めてきたが、この規模では到底足りない。中央政府としても簿外債務を増やしたくないという事情がある。このような状況下で、地方融資平台は返済に行き詰まり、ノンバンクなどから年利8%程度で資金調達を始めている。

(参考)

中国シャドーバンク復活、「隠れ債務」削減後退-政府方針の副作用

https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2025-12-05/T6RPKBT96OSH00

中国の地方財政支援で新たな「融資平台」-国有2社が巨額の資金調達

https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2024-12-27/SP4WFPT0AFB400


… … …(記事全文3,837文字)
  • バックナンバーを購入すると全文読むことができます。

    購入済みの読者はこちらからログインすると全文表示されます。

    ログインする
  • 価格:210円(税込)

    ひと月まとめて購入するとさらにお得です。

    価格:1,500円(税込)

    2025年12月分をまとめて購入する

今月発行済みのマガジン

ここ半年のバックナンバー

2026年のバックナンバー

2025年のバックナンバー

2024年のバックナンバー

2023年のバックナンバー

2022年のバックナンバー

2021年のバックナンバー

2020年のバックナンバー

2019年のバックナンバー

2018年のバックナンバー

2017年のバックナンバー

2016年のバックナンバー

2015年のバックナンバー

2014年のバックナンバー

2013年のバックナンバー

2012年のバックナンバー

2011年のバックナンバー

このマガジンを読んでいる人はこんな本をチェックしています

月途中からのご利用について

月途中からサービス利用を開始された場合も、その月に配信されたウェブマガジンのすべての記事を読むことができます。2026年2月19日に利用を開始した場合、2026年2月1日~19日に配信されたウェブマガジンが届きます。

利用開始月(今月/来月)について

利用開始月を選択することができます。「今月」を選択した場合、月の途中でもすぐに利用を開始することができます。「来月」を選択した場合、2026年3月1日から利用を開始することができます。

お支払方法

クレジットカード、銀行振込、コンビニ決済、d払い、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払いをご利用いただけます。

クレジットカードでの購読の場合、次のカードブランドが利用できます。

VISA Master JCB AMEX

キャリア決済での購読の場合、次のサービスが利用できます。

docomo au softbank

銀行振込での購読の場合、振込先(弊社口座)は以下の銀行になります。

ゆうちょ銀行 楽天銀行

解約について

クレジットカード決済によるご利用の場合、解約申請をされるまで、継続してサービスをご利用いただくことができます。ご利用は月単位となり、解約申請をした月の末日にて解約となります。解約申請は、マイページからお申し込みください。

銀行振込、コンビニ決済等の前払いによるご利用の場合、お申し込みいただいた利用期間の最終日をもって解約となります。利用期間を延長することにより、継続してサービスを利用することができます。

購読する