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渡邉哲也(作家・経済評論家)

渡邉哲也

国会会期末の攻防
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★国会会期末の攻防 22日の正式な会期末を控え、実質的には本日・金曜日が最終日となる。ただし、法律上は日曜日まで国会の開催は可能であり、与野党の間では駆け引きが続いている。国対関係者の間では「今日で終わらせたい」という声も聞こえる一方で、小沢氏が内閣不信任案の提出に向けて動き、立憲の野田代表はこれに反対の意向を示しているようだ。

内閣不信任決議は、50人の賛同があれば緊急動議として提出が可能とされている。報道によれば、小沢氏の呼びかけに対して、本人出席30人、代理出席31人が集まり、何が起きてもおかしくない情勢となっている。

ただし、昨年10月に衆議院選挙が実施昨されたばかりであることから、与野党の執行部は自らの責任が問われるうえ、コストのかかる再選挙を避けたいのが本音である。

ほぼ可能性はゼロに近いとはいえ、完全に否定できないのが緊急動議(「ギチョウー」の発声)である。動議が提出されれば、いったん休会し、議決に向けて水面下の調整が始まる。

野党側としては、すでに委員長解任決議まで踏み込んでおり、不信任案に賛同しないとなれば、その立場が揺らぎ、自民党への批判票を失うことになりかねない。一方、自民・公明側は不信任案否決に向けて動くだろうが、造反が起きる可能性も否定できない。

このような流れの中で、事前に憲法第7条に基づく「解散権の行使」か、憲法第69条に基づく「内閣不信任による解散または総辞職」の判断が求められることになる。

7条解散の場合: 石破総裁による衆参同時選挙69条解散の場合: 石破総理、あるいは新たな自民党総裁のもとでの衆参同時選挙

いずれの場合も、選挙後の首班指名で新たな総理が誕生する可能性がある。

現時点の参院選情勢では、「自民党は勝てないが負けない」という見方が主流である。 つまり、自民党も支持を失っているが、それ以上に野党が支持を集められていないため、有権者が投票先を見出せずにいる構図である。国民民主党の失速が顕著で、立憲民主党も存在感を示せていない。かつて反自民の受け皿だった維新も、大阪を除いて壊滅的状況にあり、保守系有権者の支持は漂流している。その一部は参政党へと流れている現状だ。

ただし、衆参同時選挙となれば情勢は一変する可能性がある。 選挙の「顔」が交代するかどうか(石破以外の可能性)や、仮に石破氏続投であっても、前回選挙時の「2000万円問題」より良い結果になるとの声もある。一方、野党側は前回選挙を下回る結果となる可能性が高く、選挙自体を避けたいという空気もある。

このような状況の中、現時点では「内閣不信任案は提出されないだろう」という空気感が、国対の間に広がっている。

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