… … …(記事全文2,968文字)<利上げ警戒のドル買い・金売りに一服感広がるか>
米長期金利の急ピッチな上昇と連動して、金相場は上値の重い展開が続いている。米長期金利は9月14日に5%の節目を上抜いたが、10月1日には一時5.344%まで上昇し、2002年4月以来の高金利環境になっている。金利上昇圧力は、金利を生まない金市場から投資資金の流出を促す傾向にあり、実際にCOMEX金先物相場は8月25日の1オンス=4,755.00ドルをピークに、9月28日には4,143.10ドルまで下落している。6月30日の直近安値3,955.40ドルは依然として上回っているが、米長期金利とドルインデックスがともに今年最高を更新し続ける中、金相場も上値を圧迫される展開が続いている。
【COMEX金先物相場】
このまま米金利上昇圧力が維持された場合には、ドル買い・金売りがさらに広がる可能性がある。依然として中東情勢は先行き不透明感が強い一方、米経済は底堅さを維持しており、高インフレに対応するための利上げの必要性が意識されている。インフレ率が目標の2%に向かう軌道を確立するためには、さらに追加利上げが必要との見方は強い。金相場にとって最も厳しいシナリオは、利上げ着手でもインフレ環境の改善がみられず、年末、さらに来年に向けて大幅な利上げを迫られる展開になる。

