… … …(記事全文2,813文字)<「往って来い相場」を実現した原油相場>
NYMEX原油先物相場は1バレル=70ドルを割り込み、2月27日以来の安値を更新している。これは、イラン戦争勃発時の価格水準にほぼ回帰した状態にあることを意味する。戦争勃発前から中東情勢のリスクプレミアム加算が進んでいたため、厳密な意味では「元の価格水準に戻した」とは言えないが、それでもいわゆる「往って来い」の相場展開が完結したことは注目に値しよう。
【NYMEX原油先物相場(日足)】
WTI原油先物相場は、7月6日の取引で当限(8月限)と2番限(9月限)の逆サヤ(期近高・期先安)が解消され、小幅ながら順サヤに転じた。4月上旬には一時6ドルを上回る逆サヤが形成されていたが、期近限月に加算されていたプレミアムの解消が終了したことも大きな変化だ。マーケットの目線が、供給不足から供給過剰に転換し始めていることは明らかだ。

