… … …(記事全文3,207文字)<まだ値動きが鈍い食料価格>
国連食糧農業機関(FAO)が発表した6月の食料価格指数は130.3ポイントとなり、5月の130.8ポイントから低下した。肉と植物油の価格が上昇したが、乳製品と穀物と砂糖の価格は下落しており、全体としては大きな変動がみられない状況が続いている。2025年6月は128.1ポイントであり、やや価格上昇圧力が強くなっているが、エルニーニョ現象発生の顕著な影響までは確認できていない。
穀物に関しては、小麦相場の上値が抑えられた影響が大きい。黒海地域の(冬小麦の)収穫作業が急ピッチに進んでおり、供給圧力の強さが再認識されている。米国やオーストラリアでは作柄に対して懸念もあり、FAOも「エルニーニョ現象による干ばつ、投入コストの上昇」に対して懸念を表明しているが、季節的な供給圧力の強さが嫌気される地合が続いている。トウモロコシも、南米産の豊作環境の上値圧迫に加えて、原油安がバイオ燃料需要を抑制していることが指摘されている。
