… … …(記事全文2,690文字)<原油相場は戦争勃発前の水準に戻している>
NYMEX原油先物相場は1バレル=70ドルの節目を割り込み、2月27日以来の安値を更新した。すなわち、米国=イラン戦争勃発後の最安値を更新し、おおむね急騰前の価格水準を回復した格好になる。まだ先行き不透明感は強いが、1970年代のオイルショックと比較される過去最大級の供給障害が発生したものの、高値は3月9日の119.48ドルであり、その後は5月にかけて80~120ドル水準の三角保合相場を経て、6月には明確な値下がりが実現している。
過去最大規模の供給障害の発生が、原油相場の過去最高値更新を促さなかったことは複数の要因が影響しているが、その一つに各国の戦略石油備蓄放出があったことは間違いない。国際エネルギー機関(IEA)は過去最大となる合計4億バレルの備蓄放出で合意し、湾岸諸国からの供給ショックの緩和に寄与した。
