… … …(記事全文2,934文字)<米欧のロシア制裁の影響はやはり限定的>
NYMEX原油先物相場は、1バレル=60~62ドルをコアとした狭いレンジを推移している。10月下旬には、米欧のロシア石油会社に対する制裁を手掛かりに62.59ドルまで上昇したが、その後は60ドルの節目を割り込む場面も見られるなど、やや上値の重さが目立つ。ロシア産原油の供給不安を手掛かりに、新たな上昇トレンドを形成することは見送られる一方、改めて60ドル割れから値を崩すことも見送られている。
ロシア石油会社に対する米欧の制裁には、中国やインドの石油会社が明確に反応を示している。両社との取引は二次制裁の対象になる可能性があり、制裁リスクに慎重にならざるを得ない状況にある。ただし、制裁対象になったのはロスネフチとルクオイルの二社とその子会社のみであり、ロシア産原油の流通が完全に止まる訳ではない。実際にインド石油精製大手の国営インド石油(IOC)は、制裁対象外の企業からロシア産原油を購入したことが明らかになっている。IOCの財務担当者はReutersの取材に対して、制裁回避の基準を満たしているのであれば、ロシア産原油の購入を継続すると発言している。
