□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2023年8月7日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 逆サヤ拡大の上昇が続く原油相場、典型的な需給ひっ迫見通しの織り込み =================================== <供給調整の動きを素直に好感する原油相場> NYMEX原油先物相場は8月4日の取引で1バレル=83.24ドルまで上値を切り上げ、4月12日に付けた年初来高値83.53ドルに迫る展開になっている。8月1日に米格付会社フィッチ・レーティングが米国債の格下げに踏み切ったが、世界的な株安環境の中で上昇トレンドを維持したことで、地合の強さが再確認できる状況になっている。米長期金利は今年最高の利回りを記録し、それと連動してドルが急伸したが、原油相場に対する影響は限定的だった。こうした株安やドル高圧力の影響を完全に相殺できる程に、需給ひっ迫見通しが強化されていることが窺える。 8月4日に石油輸出国機構(OPEC)プラスの合同閣僚監視委員会(JMMC)が開催されたが、その前日の3日にサウジアラビアとロシアが自主的な供給調整を9月も継続して行うと表明している。サウジアラビアは7月に日量100万バレルの自主減産を開始し、8月も期間を延長して継続中だが、9月もそのまま自主減産を継続すると発表した。その先も更に減産を継続する可能性、減産規模を拡大する可能性について言及が行われている。また、ロシアは8月に日量50万バレルの輸出削減を行っているが、9月も30万バレルまで規模を縮小した上で、輸出削減を継続すると発表している。… … …(記事全文3,835文字)
