□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2023年8月2日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== フィッチの米国債格下げでどうなる金価格、2011年の先行事例とは異なるか? =================================== <米国債格下げでどうなる金価格> 米大手格付け会社フィッチ・レーティングスは8月1日、米国債の格下げを発表した。外貨建て長期債務格付けを最上位の「AAA」から1段階低い「AA+」に引き下げている。フィッチは格下げの理由について、1)今後3年で予想される財政状況の悪化、2)高水準で拡大しつつある政府債務負担、3)米債務上限の引き上げを巡るガバナンスの低下を反映したと解説している。 すなわち、対国内総生産(GDP)の政府債務比率が他の「AAA」格付けの国と整合性が取れない状況になっており、更に5月の政府債務上限引き上げ問題を巡って政治闘争の激化と同様の混乱を繰り返していることが、「AAA」格付けに値しなくなったとの評価である。見通しは「ウォッチネガティブ」から「安定的」に変更されたため、ここから断続的な格下げが想定されている訳ではないが、一般的に無リスク資産と評価される米国債の格付けが引き下げられたことに対しては注意が求められる。… … …(記事全文4,150文字)
