□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2023年6月14日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 異常気象「エルニーニョ現象」が発生、コモディティ市場にとってのリスクを点検する =================================== <エルニーニョ現象に反応し始めたソフトマーケット> 日本の気象庁は6月9日に発表した「エルニーニョ監視速報」において、「エルニーニョ現象が発生しているとみられる」と報告した。5月12日発表の前回報告で「エルニーニョ現象の発生に近づいた」と報告していたことで意外感はなかったが、いよいよ本格的な異常気象に対する警戒が求められる状況になる。「今後、秋にかけてエルニーニョ現象が続く可能性が高い(90%)」と報告されており、特にこの間に生育期から収穫期を迎える農産物に対する影響が警戒される。 世界は過去3年にわたって異常気象ラニーニャ現象の発生に直面していた。これはパンデミック、そしてウクライナ戦争と並ぶ世界的なインフレ発生原因の一つになっていた。もともと、気候変動問題で農産物生産は不測の障害に見舞われ易い環境にあったが、ラニーニャ現象は穀倉地帯が広がる中緯度帯において高温と乾燥、赤道付近では豪雨と洪水をもたらしたことで、幅広い農産物価格が上昇した。現在もその余波は十分に解消されたとは言い難い状況にあるが、こうした中で新たな異常気象エルニーヨ現象の発生を迎えることになる。… … …(記事全文3,268文字)
