□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2023年6月13日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== WTI原油相場の70ドル割れ、原油先物トレーダーが需給を見ていない問題について =================================== <サウジ減産表明後の原油高は一時的> 6月12日のNYMEX原油先物相場は、1バレル当たりで前日比3.05ドル安の67.12ドルと急落し、5月4日以来の安値を更新した。6月4日の石油輸出国機構(OPEC)プラス会合で減産体制の1年延長が決まったこと、サウジアラビアが7月に日量100万バレルの追加減産を発表したことで、年後半の需給ひっ迫リスクを織り込む形で5日高値は75.06ドルに達していた。しかし、そこからの買いが続かなかったことで地合の悪さが再確認されていたが、改めて70ドルの節目も大きく下抜いたことで、原油市場の投機筋が短期上昇を想定していないことが一段と強く確認される状況になっている。 仮に一気にコアレンジを切り上げるのであれば、サウジアラビアの追加減産表明は絶好の機会だった。7月から開始とは言え、日量100万バレルは国際原油需給見通しに大きな影響を及ぼし得る数値であり、需給ひっ迫を織り込む形で70ドル台後半まで値上がりするような展開も十分に支持できた。それが実現しなかったことで、現状では75ドル水準が上値抵抗線になっていたが、更に70ドルが支持線として機能していないことも確認されている。… … …(記事全文3,667文字)
