□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2020年12月9日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 一段と深刻化する原油需給と価格の乖離問題、不確実性をもたらすイランの大規模増産リスク =================================== <米国のパンデミックが深刻化> NYMEX原油先物相場は、11月2日の1バレル=33.64ドルをボトムに12月4日の46.68ドルまで、約1カ月で13.04ドル(38.8%)の急伸地合になっている。欧米を中心としたコロナ禍による需要不安から5月29日以来の安値を更新していたが、ワクチン開発に対する期待感から3月5日以来の高値を更新する地合に急展開を見せている。ただ、足元では上げ一服感も広がり始めており、44~47ドル水準に新たなボックスが形成されつつある。 原油相場は、価格形成の軸足をどこに置くかによって、支持される相場展開が大きく変わることになる。ワクチン開発による中長期的な経済活動の正常化を織り込むのであれば、コロナ禍で急落する前の50ドル台回復を正常化する余地も十分にある。既にイギリスではワクチン接種が始まっており、米国でも年内に高齢者や医療関係者に対する接種開始は時間の問題になっている。一方、足元ではコロナ禍が一段と深刻化し、需要下振れリスクは一段と強くなっている。短期需給環境からは、ワクチン開発への期待感を織り込み始める前の30ドル台中盤を正当化する余地もある。… … …(記事全文3,759文字)
