□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2020年12月8日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 機会コストの視点では金価格は割安評価、パンデミック対応進めば上昇圧力強まるか =================================== <機会コストの視点では上昇が支持されている> COMEX金先物相場は、11月30日の1オンス=1,767.20ドルをボトムに、1,870ドル水準まで100ドル幅の切り返しを見せている。11月は新型コロナウイルスのワクチン開発期待を背景としたリスクオン環境が、安全資産としての金相場を大きく押し下げていた。経済活動の正常化期待から投資家のリスク選好性が高まる中、「安全」資産としての金に対する投資ニーズ低下が、金価格の下落に直結していた。しかし、12月入りと前後して金相場の再評価が促されており、地合は安定化しつつある。 新型コロナウイルスのワクチンが、極めて大きなインパクトを持つことは間違いない。現状では感染被害をコントロールできている国は少なく、ワクチンによって感染被害拡大のペースダウンを促すことが、日常を取り戻すために必要不可欠と評価されているためだ。ただ、ワクチンは全ての問題を直ちに解決するカードではなく、開発が順調に進んでいるから「安全資産」の金は不要になったといった議論は支持することができない。… … …(記事全文3,889文字)
