□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2020年10月30日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 天然ゴム相場の高騰一服も価格鎮静化は困難、上昇再開のエネルギー残す =================================== <10月限受渡価格は今年安値から2倍に> 10月の天然ゴム相場は大荒れの展開になった。JPX天然ゴム先物相場RSSは、月初の1㎏=183.10円に対して、10月29日に付けた高値は292.90円に達しており、最大で60.0%もの上昇率を記録している。これは2017年2月以来の高値更新となるが、コロナ禍の深刻化していた今年5月には一時138.30円まで急落していたのと比較すると、隔世の感が強い。 10月26日には10月限が納会を迎えたが、受渡価格は274.80円であり、9月限の217.90円から56.90円の急伸になっている。今年は6月限の135.60円が受渡価格の最安値となっているが、その後は4カ月連続で上昇が続いており、僅か4カ月で天然ゴムの実勢価格が二倍に跳ね上がったことが確認できる。しかも、受渡高は9月限の210枚から10月限は360枚まで増加し、5月限以来の高水準になっている。仮に投機要因のみで価格が跳ね上がると、実需の受け腰の弱さもあって受渡高は急減することになる。例えば、2016年後半から17年初めにかけての高騰局面では受渡を伴わない形で価格のみが急伸したが、少なくとも10月26日時点ではゴム相場の高騰は投機的なものとは言えないことが確認できる。… … …(記事全文4,298文字)
