□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2020年10月12日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== シカゴ穀物相場が数年来の高値更新、いよいよラニーニャ現象の脅威を織り込むか =================================== <数年来の高値を更新する穀物相場> シカゴ穀物相場が急騰している。トウモロコシは約1年ぶり、小麦は約5年ぶり、大豆は約2年半ぶりの高値をそれぞれ更新している。今年の米国産穀物は理想的とも言える形で天候相場を消化していたことで、豊作期待から4月から8月上旬にかけては上値の重い展開が目立っていた。しかし、8月中旬以降は中国を筆頭とした海外需要家の調達意欲が強くなったこと、9月30日に米農務省(USDA)が発表した四半期在庫(9月1日時点)が市場予測を大きく下回ったこと、更に10月はグローバルな天候不順のリスクも織り込む動きを強め、一気に価格水準を切り上げている。 例年だと、この時期はハーベスト・プレッシャー(収穫期の売り圧力)に向き合い、ハーベスト・ロー(収穫期の安値)をどの価格水準で確認するのかが問われることになる。USDAによると、10月4日時点の収穫進捗率は、トウモロコシが25%、大豆が38%であり、10月は収穫済みの荷が在庫としてサプライチェーンに組み込まれるため、在庫売却圧力が一気に強まる時期になる。実際に9月下旬にはハーベスト・プレッシャーを背景とした下押し圧力もみられたが、本格的な値崩れは回避されている。… … …(記事全文3,564文字)
