□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2019年04月17日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 2015年と共通項が多い天然ゴム在庫環境、値下がりで在庫圧縮を進める流れ =================================== <在庫環境は値下がりを予告> 東京商品取引所(TOCOM)の天然ゴム先物相場は3月4日の1㎏=209.50円でピークアウトし、28日の180.20円まで急落した。しかし、4月入りした後はじり高の展開になり、4月15日高値は195.70円に達している。3月との比較では地合が改善していることは間違いないものの、本格的に上値を試す動きが広がりを見せている訳ではなく、強弱評価に迷う不安定な地合が続いている。 これは、上海期貨交易所のゴム先物相場についても共通することである。3月4日の1トン=1万2,960元でピークアウトした後、29日の1万1,090元まで急落した。この流れで1万1,000元割れから一気に1万元の節目を打診するかと思われたが、4月入りしてからは15日の1万2,120元まで反発しており、安値修正圧力が目立つ状況になっている。1万2,000元台を確立するまでの勢いは見られなかったが、3月と4月で相場環境が一変したことは明らかである。… … …(記事全文3,888文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)