□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年08月17日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== なぜプラチナ相場は、コスト割れでも急落が続くのかを考える =================================== <2008年安値更新も視界に入れる> 自動車触媒や宝飾品などに使用されるプラチナ相場の値下がりが止まらない。今年1~2月時点では1オンス=1,000ドル水準を維持していたが、5~6月にかけて900ドル割れを打診し、7~8月は早くも800ドル割れを打診していたが、直近安値は8月16日に付けた755.70ドルとなっている。 割安、下げ過ぎ、コスト割れといった批判が繰り返されているが、世界同時金融危機発生時に付けた2008年10月の752.10ドル割れ目前に迫っている。こうした世界経済・金融市場が特殊な環境に陥った時を除くと、概ね04年の価格水準に回帰した格好になる。約14年前の価格水準だが、その間に世界のインフレ率が大きく上昇していたことを考慮すれば、驚きに値する価格水準と言えよう。… … …(記事全文4,202文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)