□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年08月13日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== IEA8月月報を読む、強気派にとっては歓迎できる報告内容 =================================== <今後の原油市場は安定性を欠く> 国際エネルギー機関(IEA)が最新の月報(Oil Market Report)を公表したが、原油相場の強気派を支援する内容になった。足元の原油市場については「クールダウンしている(cooling down)」と急騰地合の一服を報告するも、今後の需給環境については混乱状態が続く可能性に強い警戒感を示した。 6月の原油相場は各種供給不安を背景に急伸していたが、その背景にあったのは供給環境の不安定化だった。しかし、今月報では「少なくとも現時点では」との条件付きながらも、安定供給に対する懸念が緩和されていることを報告している。サウジアラビアとロシアの増産が主な要因だが、それ加えて米国の輸出増加、リビアの生産回復などの影響を指摘している。供給不安の解消を受けて、原油価格はクールダウンしており、消費者にとっては明らかに歓迎すべき動きとの評価を下している。… … …(記事全文3,745文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)