□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年08月07日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 4~6月期の金需給から見える世界、価格低下で金市場の需要はどう動いたのか? =================================== <低迷した4~6月期の金需要> 2018年4~6月期のLBMA金価格は1オンス=1,306.00ドルとなり、1~3月期の1,329.30ドルからは23.3ドル安となる一方、前年同期の1,256.6ドルからは49.4ドル高のパフォーマンスになった。1~3月期に対してパフォーマンスが大幅に悪化する一方で、トレンドとしては17年1~3月期の1,032.1ドルをボトムにコアレンジを切り上げた格好になっている。 さて、4~6月期の金価格のパフォーマンスの弱さについては、ほぼドル高要因で解説することが可能である。4月中旬から6月末にかけてのドルインデックスは最大で7.1%の上昇率を記録しており、その間の金価格が最大で9.1%の下落率を記録する原動力になっている。米金融政策の正常化プレッシャー、更には通商リスクの高まりに伴うドル志向の強まりといったものがメインの相場テーマになったが、四半期ベースでは16年10~12月期以来の低パフォーマンスになっている。… … …(記事全文4,244文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)