□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年07月10日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 米中貿易摩擦のリスク評価と天然ゴム、リスクオンでも上昇困難な理由 =================================== <材料出尽くしという相場現象> マーケットが最も警戒するのは「不確実性」であり、ポジティブ材料でもネガティブ材料でも不確実性が排除されて正確なリスク評価ができる状況になると、「材料出尽くし」との評価からトレンドが180度転換することは少なくない。 例えばここ数年だと、2016年の米大統領選前はトランプ大統領が誕生するとの不安心理がリスク資産売り・安全資産買いを促していたが、実際にトランプ大統領の誕生が確実な状況になるとリスク資産買い・安全資産売りの流れに転換した。リスクマーケットは必ずしもトランプ大統領の誕生を歓迎していたとは言えないが、それでも誰が大統領になるのか分からない状態では最大限のリスクを織り込む必要性があり、トランプ大統領の誕生で不確実性が後退されれば、行き過ぎたリスクオフ圧力は巻き戻されることになる。… … …(記事全文3,673文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)