□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年06月28日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 米中貿易戦争化が進む中での金相場急落を考える =================================== <米国発の通商リスクでドルが買われる?> COMEX金先物相場は、5月下旬から6月上旬にかけて1オンス=1,300ドル水準で下げ一服となっていたが、その後は米中貿易摩擦を背景に改めて急落地合を形成し、6月28日のアジアタイムには1,250ドルの節目も割り込む展開になっている。4月11日には、トランプ政権の政策運営に対する不信感などを背景に一時1,369.40ドルまで上昇していた相場だか、気付いてみれば昨年12月13日以来の安値を更新する展開になっている。 金相場を押下げている原動力がドル高であることは間違いないだろう。6月1~27日のCOMEX金先物相場とドルインデックスの相関係数(-1~+1の間で相関度を示す)を計算すると-0.75であり、統計学的にも有意性が認められる逆相関関係が確認できる。ドルインデックスは6月入りしてから年初来高値を更新する動きを見せており、これが金相場の年初来安値更新を促しているのは分かり易いロジックである。… … …(記事全文3,867文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)