□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年01月30日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。GFMSの四半期レポートより、昨年10~12月期と2016年通期の金需給動向を確認します。GFMSがどのような報告を行っているのか、その報告が何を意味するのかを解説します。 =================================== 2016年の金需給動向、10~12月期には11年ぶりの需給ギャップ発生 =================================== <11年ぶりの需給緩和状態> 貴金属調査会社GFMSは1月26日、「GFMS GOLD SURVEY 2016:Q4 Update and Outlook」を公表した。2016年10~12月期の需給動向がどのような動きを見せたのかが判明すると同時に、これによって2016年通期の需給データも出揃うため、金需給環境の分析精度を引き上げることが可能になる重要統計になる。 まずは2016年10~12月期の金需給であるが、GFMSは「2005年遅く以来で最も大きな供給過剰が発生した」と総括している。具体的には、総供給が1,102トンだったのに対して総需要は1,011トンに留まり、91万トンの現物供給過剰が発生している。加えて在庫部門で205トンの供給過剰となった結果、最終需給には合計で297トンの需給ギャップ(=供給過剰)が発生した総括されている。在庫変動を考慮に入れなければ、91万トンの供給過剰は2016年で最も少なく、7~9月期の369トンの供給過剰からは需給均衡状態に一歩近づいたことになる。しかし、在庫が15年10~12月期以来となる売り越しになった結果、新産金の37.1%に相当する大規模な供給過剰が発生したのが16年10~12月期となっている。… … …(記事全文4,850文字)
