□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年01月05日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ あけましておめでとうございます。年初のレポートは金相場の年間見通しを行います。金価格分析には幾つかの手法がありますが、今回はメインテーマになるとみている米金融政策環境を中心に、2017年の金価格動向のシナリオを検証します。 =================================== 2017年の金価格を考える ~年後半までには上昇トレンド再開か?~ =================================== <1~3月期は厳しい相場展開か> 2016年のCOMEX金先物相場は4年ぶりに前年比でプラスを記録した。2013年が1オンス=472.50ドル安、14年が18.20ドル安、15年が123.90ドル安となっていたが、16年は91.50ドル高と少なくとも一方的とも言える軟調地合に対してはブレーキを掛けることに成功している。しかし、年末の価格1,151.70ドルは、年間高値1,377.50ドルからは225.80ドルもの急落となっており、年間を通じてみればプラス圏での取引になったものの、年後半に急速に地合を悪化させた状態で年末を迎えたことが窺える状態になっている。 17年の金相場は、二年連続の上昇相場を形成して金価格のフロアー・プライス(底値)切り上げを確認するのか、それとも16年の金価格上昇がダウントレンドにおける一時的な修正高に留まるのかを打診する一年になる。仮に1,000~1,100ドルのレンジをフロアー・プライスとして確認できれば、08年の世界金融危機前には1,000ドル割れが通常の状態であり、2001年には255.10ドルを記録していた金価格が、もはや1,000ドル割れを許容できない状態になったことが確認できる。一方、16年後半のダウントレンドを17年も持ち越す形で再び前年比マイナスとなるような状況になると、11年の1,923.70ドルをピークとしたダウントレンドが未だ継続中であり、金価格のフロアー・プライスを打診する動きは18年、19年と更に持ち越される可能性も浮上することになる。… … …(記事全文5,186文字)
