□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2016年12月22日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。USDA需給報告作成の責任者であるメイヤー博士の講演を聞いてきましたので、講演録を作成して情報を共有します。筆者が重要と思ったポイントを網羅的に紹介します。 =================================== USDA需給報告作成者の見ている穀物需給のポイント、需給報告作成の現場 =================================== <USDA需給報告の作成過程> 米農務省(USDA)チーフエコノミスト室世界農業見通し諮問委員会議長(Chairman, World Agricultural Outlook Board)のセス・メイヤー(Dr. Seth Meyer)氏が来日し、12月21日に農林水産省系のシンクタンクで講演を行った。同氏は、穀物市場で注目度が高い月例需給報告「World Agricultural Supply and Demand Estimates(WASDE)」などのとりまとめ責任者になるが、WASDEの作成過程や国際穀物需給見通しについて興味深い報告を行っている。日本経済新聞(12月22日朝刊)でも簡単な内容紹介が行われているが、筆者も聴講してきたため、同公演の内容をレポートする。 USDAの組織構成であるが、農務長官を筆頭に多数の部局で構成されている。ただ、農務長官、農務副長官を含めた主要ポストは全て政治任用になっており、トランプ次期政権ではその殆ど全てが交替予定になっている。2月にはアウトルック・フォーラム(Outlook Forum、展望会議)の開催が控えているが、そこで農務長官は講演を行うため、それまでに人事が固まっているかが注目だとしていた。こうした中、チーフエコノミスト室については政治任用の例外で(non political)あり、全てのポストが政権交替でもそのまま引き継がれることが特徴になる。USDAの発行するレポートは政治的な影響を排除することに多大な努力が払われており、トランプ政権後もそれは変わらないとしている。… … …(記事全文5,454文字)
