□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2014年10月08日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。金相場は過去1年半にわたって維持していた1,200~1,400ドルのボックス下限を試す展開になっています。3番底形成となるのか、それとも3度目の正直になるのか、これから年末に向けての金価格動向を考える分岐点に差し掛かっています。今回は、現在の金市場で話題になっているテーマを何点か取り上げて解説します。国際的な金融政策環境の比較、最近の米当局者発言、IMFの世界経済見通し、金ETF・現物投資需要環境などについてです。 =================================== IMFが株価の「泡立ち」を警告するも、盛り上がりを欠く金投資需要 =================================== <時計の針が巻き戻される> COMEX金先物相場は、10月6日の取引で一時1オンス=1,183.30ドルまで値位置を切り下げ、今年の最安値を更新した。昨年末の1,181.40ドルを下抜くには至らなかったが、昨年中盤から続く1,200~1,400ドルをコアとしたボックス下限を試す展開になっており、新たな価格ステージへの突入が打診されるステージを迎えている。これは、概ね量的緩和第1弾(QE1)の終了段階と同値水準であり、米連邦準備制度理事会(FRB)のドル増刷政策と歩調を合わせる形で急伸していた金相場が、時計の針を急ピッチに巻き戻していることが確認できる状況にある。 引き続き、ドル高がドル建て金相場に対して最大の下落要因であることには変化がない。足元では9月の急ピッチなドル高に対する修正圧力も見受けられるが、世界の主要中央銀行の中でFRBが利上げ着手競争の先頭を走っていることには何ら変化がみられず、「ドル高→ドル建て金相場下落」のフローは維持され易い。… … …(記事全文5,127文字)
