□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2014年10月02日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。ドル建て金相場は、年初来安値更新まであと一歩の位置に到達しています。今年前半の反発で金相場の底入れ論も活発化していましたが、底入れ予想はどこで判断を誤ったのかを検証することを通じて、今後の金価格動向について分析します。ウクライナ情勢を受けて上昇した金価格が、なぜイスラム国情勢を受けて上昇できないのか、これから需要期を迎えるインドの金需要環境などについても解説します。 =================================== イスラム国の地政学的リスクが株価圧迫も、金相場が上げきれない論理 =================================== <GSの分析は正しかった> COMEX金先物相場は、1オンス=1,200ドルの節目を試す展開になっている。直近安値は9月30日の1,204.30ドルとなっており、年内にこの価格を下回ったのは年初1月2日の1,202.50ドルが最後である。即ち、更に1.80ドル下落すれば年初来安値更新の達成が可能な状況になっている。その先にあるのは1,200ドルの節目、そして昨年末の安値1,181.40ドルとなり、トレンドとしては改めて下値切り下げを試す局面と言えるだろう。 今年は、年初からウクライナ、イラクといった地政学的リスクが高まり、それを受けて原油価格が急騰し、更には異常気象の影響で1~3月期の米経済活動が急速に縮小した結果、3月には一時1,392.60ドルまでも戻りを試す場面が見られた。チャート上では、生産コストラインとも言われる1,200ドルの節目水準でダブルボトム(二番底)を形成した形になったことで、大手金融機関からも相次いで「金価格の底打ち論」が提起され、価格見通しを中立や引き上げ方向に修正する動きが目立った。… … …(記事全文5,135文字)
