□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2014年09月29日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。原油相場の短観です。中国経済の減速懸念で主要商品相場は下値切り下げ傾向を見せていますが、こうした中でWTI原油は総じて底堅く推移しています。改めて上値を追いかけるまでの勢いは見られませんが、相対的な底固さを示したと言えるでしょう。なぜ、中国銘柄として原油相場が下落しないのか、また、OPEC総会開催まで残り2ヶ月となった産油国の状況などを検証します。 =================================== OPEC総会まで残り2ヶ月、サウジが行った生産調整の効果を見極める =================================== <中国商品相場の急落でも原油は下げ渋る> NYMEX原油先物相場は、1バレル=90~95ドルのレンジで揉み合う展開になっている。9月11日の90.43ドル、22日の90.41ドルと、二度にわたって90ドルの節目を前に下げ止まっている。ただ、ここから改めて買いを入れるような動きは鈍く、95ドル水準に抵抗を受けている。結果として、1ヶ月近くにわたって上値が重いものの下げ渋る中途半端な相場が続いている。 商品市場全体に目を向けると、8月から9月にかけては中国経済に関連の深い素材市況が全般的に上値の重い展開を強いられている。特に上海期貨交易所の異形鉄筋相場は本日(9月29日)も前日比で一時は2%を超える下落率を記録しており、「中国経済の成長鈍化→素材需要減退」リスクの織り込みが続いている。ボトルネック化した中国住宅市場と関係の深い鉄筋、銅相場の下落率が大きくなっているが、他に鉄鋼石や天然ゴムなども急落しており、「上海株価の高騰」と「上海商品の急落」が同時進行するアンビバレント(二律背反)な相場環境になっている。今後は、「強気の株式市場」と「弱気の商品市場」のどちらが正解に近かったのかが問われる局面になる。… … …(記事全文4,818文字)
