□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2014年05月15日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。プラチナ相場は改めて急伸し、年初から続くボックス上限を試す展開になっています。今年は幾度と無く上昇波動を形成しつつも1,500ドル台乗せに失敗していますが、足元のプラチナ相場を押し上げている要因について検証します。引き続き南アフリカ情勢がメインテーマになった相場ですが、最新状況をポイントを絞って解説します(3,904文字)。 =================================== プラチナ鉱山会社が操業再開に突き進む中、AMCUから強力な反撃を受ける =================================== <プラチナ価格がアウトパフォーム> 金相場がボックス圏内での小動きに終始する中、NYMEXプラチナ先物相場は改めて年初来高値更新を窺う展開になっている。5月1~14日までの貴金属相場は総じて底固く推移しているが、中でもプラチナ相場の上昇率は+4.0%に達しており、金の+0.8%、銀の+3.1%はもちろん、パラジウムの+2.0%も大きく上回っている。特に、13日は前日比+14.10ドル、14日は同+29.70ドルと、今週に入ってからプラチナ相場の上昇幅は際立って大きくなっており、取組高の急増も確認されるなど勢いが増している。 引き続き、プラチナ市場で最大の焦点になっているのは南アフリカの鉱山ストライキである。スト長期化の中でもリースレートの低迷に象徴されるように現物市場の需給逼迫の度合いが鈍かったことで、基本的には明確な方向性を打ち出せないボックス気味の相場展開が続いている。南アフリカからの供給量は着実に落ち込んでいるが、自動車触媒は宝飾などのスクラップ供給がその「穴」を埋めていることで、必ずしも需給逼迫の程度は高くなっていないためだ。ただ、ここにきて南アフリカ鉱山業界を取り巻く環境が一段と悪化しているとの見方が、久しぶりにプラチナ市場にまとまった買いを呼び込んでいる。すなわち、供給環境の危機の度合いが高まっているとの見方が、新たなリスクプレミアム加算を促している訳だ。… … …(記事全文4,947文字)
