□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2014年05月14日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。金価格の現状分析と展望です。ドル建て金相場は約1ヶ月半にわたってボックス相場が続いていますが、その中でどのような動きが発生しているのかを解説します。ウクライナ情勢を背景に上昇した2~3月相場との違いを中心に、内部要因やイエレンFRB議会証言の意味など、現在と今後の金価格を考える上でのポイントを解説します(3,961文字)。 =================================== ボックス相場が続く金相場、投機買いが膨らんでも上昇できないロジック =================================== <金市場と金融市場に温度差> COMEX金先物相場は、1オンス=1,300ドルの節目を挟んでの膠着状態が続いている。引き続きウクライナの地政学的リスクが下値をサポートしているが、3月に一時1,392.60ドルまで急伸した当時のような勢いはなく、1,300ドル台を回復してもそこから更に買い上がるような動きが見られない状況が続いている。 ファンド筋は4月下旬から5月初めにかけて、1,270~1,290ドル水準で押し目買いを先行させた。4月1日の1,277.40ドルと合わせて、この価格水準に新たなフロアープライス(底値)を形成するとの観測で、1,300ドル割れから買いを膨らませていた。米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉報告(COTレポート)を見ると、大口投機筋(Non-Commercials)の買いポジションは、4月22日の週の14万5,880枚から4月29日に14万7,769枚、5月6日に16万0,982枚と着実に増加している。しかし、それでも1,300ドル台回復が精一杯の状況にある中、足元では早くも買いポジションの損益確定を進める動きが報告され、明確なトレンドが形成できていない。Bloombergでは、「金投機家、2週連続で相場の方向性見誤る」などと揶揄される状況になっている。… … …(記事全文5,205文字)
