… … …(記事全文6,009文字)シンガポール在住、FPの花輪陽子です。
地政学リスクの高まりから、ここ最近「何もしない方がいいのか」「今こそ動くべきなのか」と迷っている方も多いと感じています。私自身も、過去には恐怖に負けて大きな判断ミスをした経験があります。
だからこそ今回は、ニュースや理論ではなく、私が実際にどう考え、どう行動したかを記録として残しておこうと思いました。
本記事では、・地政学リスク下で私が「やらなかったこと」・実際に動いたタイミングと判断軸・キャッシュ、ゴールド、S-REITをどう使い分けたかを、FPとしての視点と個人投資家としての体験の両方から整理しています。
銘柄を当てる話でも、短期売買の話でもありません。不透明な局面で、資産とメンタルの両方を守るための「考え方の型」を共有することが目的です。
マーケットを覆う「不透明」という霧
2026年3月初頭。世界は再び、地政学リスクという重い霧に包まれています。ニュースは連日、国境付近の緊迫した戦況を報じ、投資家心理を冷え込ませます。「もし戦火が拡大したら?」「もしサプライチェーンが断絶したら?」「インフレが再燃したら」―― こうした不安が市場を覆うとき、多くの個人投資家は狼狽し、安全なキャッシュやゴールドへと逃げ込みます。
しかし、歴史を俯瞰し、冷静に数字を見つめる熟練の投資家は、この「不透明」の中にこそ、未来の大きな収益が眠っていることを知っています。
投資の世界には、感情論ではなく、恐怖と向き合い続けてきた人たちが残した冷徹な格言があります。
