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FP花輪陽子の世界標準のお金の増やし方

花輪陽子(ファイナンシャル・プランナー)

花輪陽子

超富裕層が豊かに暮らすためにコストが高い国ランキング/トランプ関税で影響を受ける国、受けにくい国

シンガポール在住FPの花輪陽子です。

 

2025年版のジュリアス・ベア「グローバル・ウェルス・アンド・ライフスタイル・レポート」によれば、超富裕層が生活拠点や消費の場として選ぶ都市の勢力図が大きく変化しています。従来はニューヨークや上海といった金融・ビジネスの中心都市が常に上位でしたが、近年はアジアや中東の都市が急速に台頭してきました。

 

アメリカではビザを取得することが年々困難になっており、投資ビザの金額も年々引き上がり、ビザ申請にも時間がかかる傾向があります。英国などでも同様です。これに対して、アジアではビザ申請が容易なので手軽に移住しやすいという理由も考えられます。

 

トップ10都市の変化

 

2025年版 富裕層が「豊かに暮らす」ためのコストが高い都市トップ10

 

1位 シンガポール

2位 ロンドン

3位 香港

4位 モナコ

5位 チューリヒ

6位 上海

7位 ドバイ

8位 ニューヨーク

9位 パリ

10位 ミラノ

 

ランキングのトップには、ドバイ、バンコク、東京といった都市が名を連ねています。これらの都市は単なるビジネス拠点にとどまらず、ラグジュアリーな生活、最先端のウェルネスサービス、文化的体験を提供する「新しい富裕層の拠点」として注目されています。

 

一方、上海やニューヨークといった伝統的な富裕層の中心都市は、政治・経済の不確実性やライフスタイルの変化により順位を下げています。

 

中国では英語が通じにくい、ニューヨークでは昨年に地下鉄が浸水してしまったなどのインフラの老朽化の問題があります。タクシーすらつかまりにくいという問題もあります。

 

超富裕層の価値観の変化

 

レポートが強調しているのは、富裕層の消費行動が単なる「高級品」から「体験や心身の充実」へと移行している点です。

 

ウェルネス(健康と心身の充足)への投資

安定した環境の重視(社会情勢や治安、規制リスク)

文化や体験の消費(旅行、食、芸術への支出)

これらの要素は、富裕層が拠点とする都市の選択基準にも直結しています。

 

富裕層が「豊かに暮らす」ためのコストが最も高い都市として、シンガポールが選ばれています。しかし、世界三大投資家のジム・ロジャーズ氏もニューヨークでは全てが機能しないが、シンガポールでは全てが機能するというほど日常生活を送る上では快適な国です。

 

私も夏休みを2ヶ月東京で過ごして、シンガポールに戻りました。東京では移動が大変(タクシーが高くてつかまりにくい、タクシーアプリが全く機能しないなど)でちょっとした事に不自由を感じました。

 

シンガポールではテック企業が配車サービスを提供しているので、アプリで呼んだら5分程度でタクシーが来る、GPSなどが正確で位置がずれない上に目的地などもマニアックなお店の名前などを入れても大抵出てくる、ドライバーとのコンタクトが楽(写真を撮って位置を送る)、忘れ物をしたなどをしても配車サービスにすぐに連絡ができるなど楽です。

 

また、ウェルネス生活を送る上ではシンガポールは最高な環境です。物価が高いので余分な食べ物やアルコールを摂取しない環境、政府が体育館の施設の利用バウチャーを各人に対して1万円程度付与してくれたりするのでとにかく運動をしやすい環境なのです。シンガポールに戻ってから3週間で3キロ体重が落ち、BMIが20とかなりヘルシーな体型に戻すことができました。

 

運動もバトミントンやテニスなどのラケット競技のサークルなどもたくさんあり、友達と一緒に行えばコストもかからず、楽しめます。ゴルフなどもタクシーで30分でゴルフ場に行くことができ、予約時間の15分前に準備ができていたら大丈夫なので気軽に行けます。

 

シンガポールでも少し前にスコールで浸水したということはありましたが、都心部などは特に猛スピードで修復をするので水はけも驚くほどよいです。こうした日々の快適さを提供してくれる、問題があるとすぐに対処してくれる、政府に感謝しなければなりません。

 

情緒のある劇場や美術館などはニューヨーク、ロンドン、東京と比べると見劣りしますが、それは旅行で楽しめばいいのかなとも感じます。

 

都市ごとの特徴

 

都市ごとの特徴としては次のようなことが挙げられます。

 

ドバイ:中東の金融ハブであり、税制優遇や多国籍なライフスタイルが魅力。ラグジュアリー不動産市場の成長も著しい。

 

ドバイに関してはシンガポールでビザを維持することが難しくなった方が移住されたりしている印象です。様々な方がいて、洗練されていない部分もありますが、伸び代もあるのではないかと感じます。

 

バンコク:医療ツーリズムやウェルネスリゾートが急拡大。生活コストの相対的な安さも富裕層にとって魅力。

 

バンコクも物価が上がってきていますが、居住ビザをお金で買えるなどビザの取りやすさ、日本人が多く住みやすいなどが挙げられます。

 

東京:伝統文化と最先端技術が共存し、食やファッションの発信地としての地位が強化。安全性の高さも評価されている。

 

東京に関してはビザが比較的取りやすく、治安がよい、中国から近い、安いなどの面から大陸からの移住者が増えています。

 

今後、富裕層の資産配分や移住先の選択は、「政治・経済の安定性」と「個人のライフスタイルニーズ」がますます重要になりそうです。ランキングの変動は、世界経済の構造変化や都市間競争の激化を反映しています。


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