… … …(記事全文1,894文字)-比較優位論と物流コスト-
イラン戦争によるホルムズ海峡封鎖は、自由貿易の前提である比較優位論を完全に突き崩すに至った。
比較優位論は、古典派経済学者のデービッド・リカードが提唱した概念である。
比較優位とは、各国が、生産性が高い製品の製造に特化し、グローバル市場で取引することで、生産量が最大化されるという考え方になる。
例えば、
- A国の労働者一人時間当たり生産量 自動車100 ワイン50
- B国の労働者一人時間当たり生産量 自動車40 ワイン60
といった状況があったとして、自動車もワインもA国の方が、生産性が高かい。そうであっても、A国は自動車、B国はワインの生産に特化するべきと説くのが比較優位論だ。
各国が国内で比較優位にある製品の生産に特化することで、全体的な消費の量が大きくなる。まさに、自由貿易のバックボーンの思想であることが分かる。
