… … …(記事全文2,286文字)7月4日、米国は建国250周年の独立記念日を迎えた。トランプはこの記念すべき節目に、イラン戦争における完全な「勝利宣言」を重ね合わせる青写真を描いていたはずだ。しかし現実の情勢を見れば、トランプが勝利を叫べば叫ぶほど、国民の間には白けたムードと虚ろな空気が漂う。その空虚さを埋めるように、左翼・リベラル勢力が静かに息を吹き返し、さらには、イデオロギーを超越した場所で、巨大AI企業が支配の座を狙って舌なめずりしている。
●誤算だらけのイラン戦争
<2026年7月5日 ABEMA>
<2026年6月29日 日刊ゲンダイ>
トランプと共和党は、勝利宣言の余波を駆って、11月3日の中間選挙に向けて弾みをつけるつもりだっただろう。だが、イラン戦争を始めたことでトランプは「戦争しない大統領」という看板とコアな支持者の信頼を失った。さらにはガソリン高や物価高騰を招き米国民の生活を圧迫し、急速に支持を失っている。
<2026年5月18日 タイム>
<2026年6月29日 フォーブス>
こうした状況を背景に、11月の中間選挙では、上院は共和党優勢が続く公算が大きい一方、下院は民主党が優勢との見方が広がっている。予測市場では民主党が下院過半数を奪う確率が8割を超えるとの分析もある。
<2026年6月30日 Finance BigGo>
イラン戦争は、トランプと共和党の目論見とは裏腹に彼ら自身の足を引っ張る結果となっている。
<2026年6月24日 ロイター>
<2026年6月20日 JBプレス>
●共産主義の台頭
トランプの共和党内での支持率が弱まる中、民主党内でも地殻変動が起きつつある。2026年6月23日、11月の中間選挙・連邦下院選に向けたニューヨーク州とコロラド州の民主党予備選で、マムダニ市長が支援する4人の候補が勝利した。
<2026年6月25日 ロイター>
<2026年7月2日 共同通信>
昨年11月のNY市長選で当選した民主党マムダニ氏はイスラム系共産主義者だ。当時、反イスラエル・親パレスチナを主張したマムダニ氏が中道左派のクオモ氏を抑えて勝利したことに、NY・ウォール街を牛耳るイスラエル・ロビーはショックを受け、「マムダニ・ショック」と呼ばれた。
<2025年11月5日 ニューズウィーク>
そのマムダニ氏が属する「米国民主社会主義者(DSA)」の4候補者が民主党主流派を抑えて勝利した。彼らは民主社会主義(民主主義の手続き(選挙)によって穏やかな社会の平等を目指す)を標榜しているが、実態は共産主義者(革命などによって国家の仕組みを根本から変え、すべての財産共有を目指す)だ。
彼らの勝利は、民主党内に少なからず動揺をもたらしている。










