… … …(記事全文2,149文字)円安トレンドが突如、止まった。市場の潮の目が、円高の大きな逆流へと変わる可能性も否定出来ない。
鍵を握るのは、日本国外(オフショア)で動き回る巨額の余剰資金である。アジアでは東京、香港、シンガポールが3大オフショア市場だ。銀行など金融機関は国内取引とは切り離されたオフショア勘定(特別国際金融取引勘定)帳簿を使い、外国企業、外国の投資ファンドなど「非居住者」に貸し付け、短期資金融通、証券引き受けなどを通じて金融資産の取引や管理を行っている。外国為替取引法では日本企業の海外現地法人も非居住者扱いされ、「外国企業」に分類される。オフショア市場では源泉所得税免除、金利規制ゼロなど金融自由化が徹底されている。言わば、オフショア市場は空港の免税ショップのようなものだが、何しろ資産規模はバカでかい。巨大な特別市場を舞台に金融資産取引が行われると同時に円、ドル、ユーロなどの国際通貨の売り買いが展開されるので、円相場変動を左右する。

