… … …(記事全文3,715文字)4月12日に中断した米国とイランの和平協議は、本稿執筆の5月18日時点で再開かどうか微妙な情勢だが、「中国封じ」なくして、イランをめぐる恒久和平は実現しそうにない。イラン問題の大半に中国がからんでいるからだ。
トランプ米大統領は5月14,15日に訪中して、習近平中国共産党総書記・国家主席と会談したが、イラン問題での中国批判を避けた。11月の議会中間選挙を控え、中国側に米国産農産物の購入増約束を優先させたからだ。それを見て、「トランプは習にいいようにあしらわれた」等とする見方が多いが、トランプ氏周辺の戦略家たちはどっこい、ホルムズ海峡、インド洋、マラッカ海峡から中国本土に至るシーレーンの脆弱さを見据えている。習氏はトランプ氏に対し「トゥキディデスの罠を知っている。台湾に手を出すな」と表向きは強圧姿勢を誇示したが、それはあくまでも国内向けの情宣だ。内心はびくびくしているはずである。
