… … …(記事全文1,843文字)日本銀行の植田和男総裁は24日、政策金利を0.25%から0.5%に引き上げに踏み切ったばかりでなく、幾度も追加利上げして行く意向を表明した。デフレ圧力が去らない中での、金融引き締めは経済学のセオリーに反することを、経済学者出身の植田氏ばかりでなく、エコノミスト集団である日銀は気に留めないようである。
植田氏ら日銀幹部が利上げに執着する背景にはトランプ第2次政権の発足とともに進行する円安に伴う物価高の抑制がある。だが、利上げは円安を阻止できるとは限らないばかりか、停滞が続く国内需要を圧迫する。植田氏らの利上げ前のめりは、利上げ、円安、追加利上げ、景気悪化という負の連鎖を招きかねない。