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藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~

藤井聡(京都大学教授・表現者クライテリオン編集長)

藤井聡

「クラスター対策」に固執しすぎると、かえって人が多く死ぬ  ~政府は「防災」から「減災」への発想転換をせよ~

ウェブで読む(推奨):https://foomii.com/00178/2020051509072766446
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藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~

https://foomii.com/00178

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我が国の感染症対策の根幹にあるのは、西浦教授達が従事していえる「クラスター対策」。例えば、感染症が広がり始めた頃はもちろんのこと、今回の緊急事態宣言の解除においてすら「第一番目の最も重要な基準」が「クラスター対策が出来るくらいの数に、新規感染者数が少ないこと」となっています。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020051400137&g=pol

そして、今後の感染症対策について、西村担当大臣は「小さな流行が起こった時、クラスター(感染者集団)対策などでしっかりと(感染経路を)追いかけ、封じ込めなければいけない」と名言しています。つまり、政府はこのウイルスをクラスター対策で「封じ込める」=「駆逐する」事を狙っているわけです。

この政府方針に大きな影響を与えているのは、西浦教授であることは間違いありませんが、より具体的に言うならその背後にいる医系技官達の組織的な医師も重要な要素。

私は、これは、日本の将来にとって、極めて憂慮すべき深刻な問題であると考えます。なぜなら、このウイルスについては「封じ込め」が出来ない可能性が極めて高いからです。そしてその結果、政府がこのクラスター対策に固執すればする程に経済や社会が壊されると同時に、肝心の感染拡大抑制にも失敗し、感染死も増大するであろうと考えています。
筆者はだからこのウイルスについては、クラスター対策による「封じ込め」ではなく、封じ込めることが出来ないという前提の上で「かしこく付き合う」方法を探り、その被害を「最小化」することが必要だと考えます。

こうした発想の転換は、当方が長年従事してきた「防災行政」において、近年特に言われるようになってきた「防災から減災への転換」と同じもの。
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…(記事全文4,460文字)
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