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八幡和郎のFacebookでは書けない話

八幡和郎(評論家・歴史家)

八幡和郎

日本という国では、協調性が重んじられ、人と違うことをいうと嫌われます。だから、新聞でもテレビでもどれもよく似てます。私など何事も常識を疑う議論をするものなので、それをマスコミに取り上げてもらうのには苦労してきました。

そんななかで単行本は比較的自由ですから、30歳くらいから書き始め、200冊ほど出してベストセラーになったものもあります。テレビでは初期の「朝まで生テレビ」などではタブーに挑戦させてくれたのはめずらしい経験でした。近年は、Facebookとかネット・メディア「アゴラ」で、蓮舫二重国籍問題、小室圭氏の闇、韓国との歴史認識問題などを取り上げて大きな反響をいただきましたが、最近は、SNSで偏った規制がされたり、検索などで選別がされたりして、それに忖度してしか書けなくなっています。

そこで、Facebookやネット・メディアでは躊躇するような内容も含めて、尖ったり、思いきって突っ込んだ議論を提供するためにこのメルマガを創刊することにしました。本格的には5月から始めますが、4月はトライアルということで5月分を申し込んだ方には、無料で提供します。

予定としては、毎週、日曜日に「ニュース解説」、「目から鱗の歴史の真実」、「人に話したくなる雑学」、「グルメ情報」、「読書案内」など数本からなる週刊メルマガを提供し、そのほかに最低、平均で一週間に1回の臨時ニュース解説(平均ですから毎週とは限りませんが)を不定期に出したいと思います。

いずれも、Facebookよりは、踏み込んでストレートで、また、私自身の気持ちをストレートに出した内容にしたいと思います。

タイトル
八幡和郎のFacebookでは書けない話
価格
880円/月(税込)
発行
毎週 日曜日(土曜日の場合もあり)、時事号外を不定期に配信予定
課金開始月
購読した月から ※2023年7月1日からの購読予約も可能です。
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八幡和郎のFacebookでは書けない話

https://foomii.com/00237

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このサンプルは一般公開を前提にしていますので、少しマイルドにしています。本格、配信を始めるときには、会員向けならではの突っ込んだ記事にします。ただし、今回の内容は最初ですので総論を書きましたので長くなっていますが、「日本と世界の本当に大事な問題の深層を語る」の長さについては、これほど長文でないことが多いと思いますので、お断りしておきます。

日本と世界の本当に大事な問題の深層を語る


■日本人の脳天気とワクチン接種の致命的な遅れに憂慮する

 平成の30年間は日本にとって、歴史上希に見る惨憺たる時代でした。なにしろ、GDPのドル換算での伸び率で見ますと、世界で201位です。日本より下なのは、北朝鮮とか内戦で苦しんでいる国とかしかありません。

 中国と比べますと、1990年には日本が8倍でしたのに、いまは、三分の一以下です。つまり20数倍向こうが成長したと言うことです。もし、これを令和の時代に繰り返したら、一人あたりのGDPでも抜かれてしまいます。

 日本人は、細かい議論は好きですが、ものごとの本質に迫るような議論とか、まさかと思う事態への対処は苦手です。それは、ペリー艦隊がやってくることをオランダから予告されながら、事前に議論しても話がまとまらないだけだと、浦賀にやってくるまで隠していた徳川幕府の時代からそうなのです。

 そのときの老中筆頭は、阿部正弘。大河ドラマ「晴天を衝く」で疲労困憊のすえに3月29日の放送で死んでしまった人で、たいへん、ものの分かる「立派な人」でした。頭脳明晰でバランス感覚がよく有能だと言われた人ですが、想定外どころか、予告されていてもこのざまでした。平時における立派な人は、例外的な危機のときは役に立たないことがむしろ普通です。

 原子力発電所でも、日本の電力会社は、事故が起きないようにすることはいろいろ考えてきたはずですが、事故が起きたらどうしようという備えをしていませんでした。たとえば、アメリカの原子力発電所へ行くと事故の時に地元の人に避難してもらうためのバスがずらっと並んでいます。

 福島第一発電所の事故の前から、私など、そういうことはするべきだと主張していましたが、「事故が起きるかもしれない、などというのはタブーだ」、「バスなど用意したら原発は危険だということになる」といわれました。これが日本なのです。アメリカ人なら避難用のバスが用意されているのをみて「滅多に事故は起こらないが、起きてもすぐ逃げられるようにしてあるから安心」と思うでしょう。・・・・有料版では別の怖い話もを書いてます
 私の近年の言論活動のなかでヒットのひとつが、「蓮舫二重国籍」の摘発です。これも、まさか国会議員が二重国籍だなんて想像しませんから、性善説で確認していなかったわけです。私も不自然だとは思っていましたが、野党第一党の党首になるというならはっきりしてくれと追及して分かったことでした。

 小室圭さんに対しては、さすがに、眞子様との結婚に賛成する人は減っていますが、どうしてあの「婚約発表」の前に気が付かなかったのか誰もが不思議がります。秋篠宮家のほうで、本人の家庭事情についての説明を鵜呑みにしたのが第一に悪いのですが、誰も強く諫言しなかったと誰しもが思います。これも、性善説で小室さんに接したので、想定外の状況までは想定しなかったのです。

 私たちがネットなどで追及しなければ、いまごろ、小室宮殿下が誕生していたかもしれません(ただし、私は結婚にどんなことがあっても反対といっていません。最終的には本人たちの問題ですから、そうした場合に、ヨーロッパの王室なら出入り禁止など厳しい条件を出しますから、日本でも最後は認めるが、そのようにすればいいと主張してきました)。

・・・皇室問題については、有料版でたびたび扱いたいと思います。大事な問題であるのに、宮内庁でしっかりやってるはずと思ったらこのざまです。国民がもっと論じないと行けないのです。

 いま、私が追及しているのは、コロナに対する日本の医療界のモラル・ハザードです。私は日本の医療にはこの国のあらゆる病巣のすべてが集約されていると批判してきましたが日本人はお医者様性善説です。

 今回も日本人は、「医療関係者に感謝を」とか諸外国と同じように言わされています。 しかし、年末に、欧米の数十分の一しか患者はいませんのに、東京都医師会長は「緊急事態宣言出さないと年末に医療崩壊だ」といいました。それは世界で最低の対応しか日本の医療派できないと認めたようなものでした。

 しかも、その医師会長さん自身の医院が12月27日から休みに入ったように、お医者さんが例年と同じように年末年始の休みを取りたいと言うだけのことだったのです。そのために、一般国民が帰省して年老いた親とこれからそう何回もない貴重な時間を過ごすことすらやめさせたのです。

 そして、いま起きているのは、ワクチンを医療関係者470万人優先で接種するという非常識極まるお手盛りなのです。諸外国で最優先しているのは、高齢者施設の入居者です。なぜなら、いちばん、クラスター発生で多人数の死亡につながるからです。

 しかも、医療関係者の数は、せいぜい数十万人かと思ったら、範囲がやたらと多く300万人を想定していたらしく、さらに、関係者の範囲をお医者さんたち自身のお手盛りでふやしているのか、470万人とかに膨れ、さらに、もっと膨張するかもしれません。

 しかも、ワクチンの認可も接種も遅れっぱなしです。なにしろ、韓国と比べると、昨年の段階では韓国はPCR検査だけで押さえ込めるとかいってワクチンの手当は日本よりさらに遅れてました。

 しかし、二月に接種を開始したのは、鼻の差で日本少し早かっただけ。そして、いまや、ファイザーだけでなく、アストラゼネカ、モデルナの使用も始まり、ヤンセンやジョンソン&ジョンソンも近々、導入されそうです。

 それに対して、日本は、・・・・

・・・ワクチン接種の問題などの最新情報と裏側の解説は有料記事で


■目から鱗の歴史秘話

今上陛下は明智光秀の子孫だが、細川護熙はどうなのか

 今上陛下はガラシャと明智光秀の子孫である。関ヶ原の戦いの前夜に、嫡男忠隆の正室はガラシャとともに自決せずに、実家である前田家屋敷に避難したのだが、これが気に入らなかった忠興は、忠隆を廃嫡した。

 その忠隆の娘で西園寺家に嫁いだものがあり、広幡家を経由して正親町雅子が孝明天皇の母となった。

 さらに、細川忠興とガラシャの娘に多羅というものがあり、これが豊後臼杵藩主稲葉一通に嫁し、その玄孫が公家の勧修寺家に嫁し、その孫の勧修寺婧子と光格天皇の子が仁孝天皇であり、その孫が明治天皇だ。

 それでは、細川護熙さんはどうか。これは、可能性はゼロでないが、確証はない。細川護煕氏が大津市坂本の西教寺にある光秀の墓に参ったりしているのだが、細川家は六代前にガラシャの血を引く宗家が断絶し、細川忠興の側室の子で宇土藩主になっていた分家から養子をもらっているので、少なくとも男系ではガラシャの子孫でない。

・・・ ただ、細川護熙氏にも一縷の可能性はある。それについては有料版で。


■誰でも楽しめるグルメの情報箱

 ミシュランのレストラン・ガイドは、日本版であっても間違いなく、ほかのガイドよりは上質です。しかし、そんなお金がかかるところでなく、手近なところにグルメの種はあります。

 たとえば、新幹線に乗るとして、駅で駅弁を買うなど愚の骨頂です。経営が変わったりする前の大阪駅の駅弁だった水了軒の「八角弁当」(山本益博さんが絶賛して有名になりました)のような例外はあったのですが、最近では、JR各社が自社の系列企業のものにしたがるので、平均化してこれはというものがありません。

 ですから、デパート地下で買ってから乗る手間をかけるべきです。そんななかで、東京駅でのお勧めは、大丸百貨店にある「Seiyo Ginza 西洋銀座」のコーナーです。

 銀座にセゾン・グループが経営していたホテル西洋 銀座のレストラン(初代の料理長は東京ドームホテル名誉総料理長 鎌田昭男さんでした。六本木の「オー・シュヴァル・ブラン」という小さな店をやっておられるころよくランチに行きました)には定評がありましたが2013年に閉館になっています。

 しかし、お惣菜などの部門は残って、大丸東京店で健在です。私がとくに好きなのは、「ゴルゴンゾーラのペンネ」とか夏に出る「トマトのカッペリーニ」ですが、他のものもレベルは非常に高いのです。「サーモンのテリーヌ」とか「ヴィシスワーズ」なども素晴らしいできです。

 東京駅にはこのほかにもいろいろ名物がありますが、上皇陛下の鉱物と言われているのは、・・・・・・(有料記事ではそんなことも書いてます)


■人に話したくなる雑学の玉手箱

子供にどうしたらいい名前をつけられるか

 人の親なら、自分の子の名前をつけることは、人生でもとても大事な仕事だと思う。もちろん、人につけてもらうことが悪いのではない。尊敬する人でいい名前をつけてくれそうな人に頼むのも良し。

 年老いた祖父母などのことを子供がのちのち意識してくれるように、頼むのも意味がある。ただし、自分の出世の足しになりそうだというので上司や取引先に頼むのは無責任だ。

 私も、子供の名前をつけるときは、かなりの時間をかけて考えた。

 そこで、そのときに考えたことを最初に書いておきたい。

 第一に、あまりありふれた名前はよくないと考えた。たとえば、普通には学校や職場で同じ名はないという程度には希少性のある名前にしようとした。

 第二には、難しすぎる漢字は避けた。小学校の高学年にでもならないと書けないとか、他人がしばしば間違うような漢字は実用の上で不便でしようがない。

 第三に、その漢字が一通りの読み方しかないようなものが良い。私の名前も「かずお」と「かずろう」と二通りに読めるので結構不便だった。まして、普通には読まないような読み方は親の自己満足の暴走で、子供にとっては迷惑なだけだ。

 第四に、発音しやすく、聞き取りやすいことを重視した。私の名字は「やわた」と読むのだが、「やまだ」さんとどれだけ聞き間違われたとだろうか。

 第五は、外国人からの印象などもいまや無視できない。多くの外国人にとって発音しにくいとか、別の名前に取られてしまうというのは困る。また、外国語では非常に印象が悪いとか汚くなく感じられる言葉と同じではよくない。
ブラジル代表のサッカー選手のカカは、フランス語で「ウンチ」を意味するのでなにかとからかいのたねになっている。あるいは、「しゅうじ」という名前の男性は、「スージー」に聞こえて、欧米では九分九厘女性だと間違われるそうだから、そういうのは避けた方がよさそうだ。だから、その点も主な言語について確認した。

 第六には、平仮名、カタカナは避けた。最悪は平仮名だけという名前で、単語ごとの分かち書きをしない日本語のなかでは、文章の中に埋没してしまう。平仮名よりはカタカナの方がましだと思う。そして、アジア諸国との交流が盛んになっていくなかで、中国語表記したときに勝手な当て字をされるのは心外だ。そういう意味で絶対条件ではないが、漢字の名前の方がいいと思うのだ。

 そして、以上のような一般的な条件を満たした上で、先祖たちの名前、敬愛したりお世話になった人の名前から字をお借りする、その年に起こった出来事との関連づけをつけてみる、少し復古的な雰囲気を持たせつつ現代人の感覚にも心地よいものにする、兄弟の間でバランスがよい、などの要素を考えて名前を付けたのである。

・・・・このあと、有料配信では自分の子供の名前を付けるときに考えたことを具体的に書き、また、余り好ましくない例なども具体的にあげて一般公開しない前提の記事ならではの興味深いものにします。


本当に値打ちのある本のコーナ

 このコーナーでは、私がこれまで書いてきた本の紹介と、感銘を受けた、あるいは、買う価値ありと思った本などを紹介します。

①ミシュラン旅行ガイド「日本」(フランス語)

 ミシュランのガイドといえばホテル・レストラン・ガイドがよく知られる。とくにトップ・クラスのレストランに星を1~3つけて、三つ星レストランとなれば世界中から予約が殺到する。

 このホテル・レストラン・ガイドはギード・ルージュ(赤いガイド)といわれるが、緑色のガイドが別にあって、こちらにも1~3の星がついている。

 日本については、「赤いガイド」は、東京版と関西版が日本語ででも出ているが、「綠のガイド」はフランス語でしかでていない。ガイドであるから、第二外国語でフランス語を取った人なら難しい本ではないし、そうでなくとも、どこが星付きか見るだけなら読む価値ある。

 そして、これが実に面白い。フランス人の趣味が満載なのである。調査不足でちょっとと思うこともあるが、それが逆に固定概念なしで見るとこうなるかということで逆に面白い。

 たとえば、東京・京都・奈良以外の博物館・美術館では、三つ星が三つある。そのひとつは、私の故郷である滋賀県のMIHOミュージアムだ。

 陶器の里として知られる甲賀市信楽にあって、宗教法人神慈秀明会が1997年(平成9年)11月に開館したものだ。

 建築はルーブル美術館のガラスのピラミッドを設計した、中国系アメリカ人イオ・ミン・ペイの設計で、アメリカでは「世界の建築史上の傑作の一つ」という評価すらあって、海外では三つ星の評価はまったく突飛なものでない。

 「桃源郷」をイメージし、建築容積の8割が地下に埋没し、レセプション棟から桜並木を抜けてトンネルをくぐると、吊り橋の向こうに宇治の平等院をモチーフにした美術館がある。紅葉と桜の国内屈指の名所でもある。

 展示品は、ギリシア、エジプト、ガンダーラ、中国、日本などで見事なモノだが、主な作品はその展示を前提に建築も設計されているのがみそだ。
・・・・・それでは、残りの二カ所はどこか、また、それ以外にもどんなところが三つ星なのかについては有料記事に載せてます。

https://www.amazon.co.jp/dp/206724311X/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_RFQR49F00MSRWHV338HQ 

https://www.amazon.co.jp/Michelin-Green-Guide-Travel-Publications/dp/206724311X/ref=sr_1_2?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=michelin+guide&qid=1617449628&sr=8-2

②私の新刊紹介「最強の日本史100」(扶桑社新書)

 このほど発売された、拙著です。これは、新書で出ていた「日本と世界が分かる最強の日本史」の改定文庫化ですが、だいぶ、内容は強化しました。

 本の趣旨は、世界史的な視点を踏まえて日本人が外国人に日本の歴史をどう説明したらいいかという観点から書いたものです。百田尚樹さんとの論争で、「人の歴史本を批評する暇があったら自分で通史を書け」という人がいましたが、私は何冊も違う視点から通史を書いており、これもそのひとつです。

 新書版との比較では、全体を100の項目に分割して、①通勤の途中などにも読みやすくしたこと、②重要なポイントをゴシックにしたこと、③最近、数年間、つまり、トランプ当選あたりからあとのことを項目として加えたことです

 キャッチは「世界史に燦然と輝く日本の価値」、「日本国家の正史」「世界史のなかに日本の栄光と挫折はどう描かれるべきか」「栄光と挫折の歴史を正しく知ってこそ太陽はまた昇る」と大きく出ました。

 海外にいる日本人、国際的な仕事をしている日本人にとくにお勧めです。なにしろ、外国人、とくに、西洋人にとって分かり安いロジックで書いていますから。

・・・この本についての裏話も有料記事では書いてます

https://www.amazon.co.jp/dp/4594087744/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_EGS6XJ1K5ABF2Y1RYC3M

③ 私の新刊紹介「日本人のための日中韓興亡史」 

これも私の新刊で4月8日に発売です。これについては、第二号で紹介します。

https://www.amazon.co.jp/dp/4865812911/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_EDZJW5YV7JRQW3VC1HC3


④小川榮太郎さんの「保守主義者」宣言(評論社)

Facebookで評論したらたいへん好評でしたのでそれを再掲するとともに、小川さん自身の再コメントも紹介します。

小川榮太郎さんの新著です。たいへん良質な本です。文芸評論家と言う立場から考えた現代保守主義とは何かという立場で非常に成功されていると思います。左も右もあまりインテリらしい議論をする人がいなくなった今となっては非常に貴重な存在であることがわかると思う。朝日新聞もつまらん裁判なんぞ小川氏を相手にやっているより思想論争を左のほうの知識人ときちんとやらしたらいいのにと思う。安倍政権論は賞賛と苛立ちの両方が面白く描かれている。古くからの付き合いを基盤にしているのでトンチンカンな観察がないと言う点において非常に貴重だと思うし、その当たり単独でも読む価値あり。 
 この本の主要部分でないが、フランス革命とか経済の問題については大いに異議あり。日本の保守派にはフランス革命をめぐるエドモンド・バーグの本をバイブルみたいにして「フランス革命に反対することが保守主義である」と勘違いする人がけっこう多いんだが、それでは日本の保守主義は世界で極めて特異なものになってしまう。フランス革命が民主主義の原点である事は世界の広い共通認識でありそれを否定するのは19世紀前半、それも1830年以前の保守主義であろう。二世紀時代認識が派手にずれてしまっている。エドモンド・バーグの本の中にフランス革命は良いことばかりではないと言う事についていろいろ書いていることは示唆に富むが、だからといってフランス革命を否定する側に立つのが21世紀の保守主義であるなどと言う考え方が世界で通用するとは到底思えない。明治維新だってフランス革命の流れの中で行われ、明治体制はフランス革命の成果を基調にしたものではないか。もちろん、保守派の中には明治維新を否定ないし意義を矮小化したい人も多いのでそれも困るのだが。まさか封建主義擁護が現代日本における保守主義とも思えないがそれに近い人も多い。そのうちにアメリカ独立も奴隷解放も間違いというでこそ保守主義者だというのかもしれない。というよりその方向に向かっているし、それは李氏朝鮮時代の農民はそれなりに幸福だったのに日本がそれを壊したという日本の左翼の主張にも接近していく。

・・・・この批評に対して小川榮太郎さんがこの批評を論じておられますが、内容については、有料記事に載せてます


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