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○第3次世界大戦を煽るマスコミ

新聞のテレビ欄をみると「第3次世界大戦」とおどろおどろしい文字が躍ります。例の米軍による、イラン革命防衛隊のソレイマニ司令官を空爆でなき者にした件をきっかっけに「世界が大変なことにナル!」と大騒ぎです。

テレビ朝日の朝のワイドショー「羽鳥慎一のモーニングショー(以下、モーニングショー)」の、令和2年1月7日の放送回で、

「第3次世界大戦も?」

と、クエスチョンマーク付きでテロップをいれて危機を煽ります。

解説としてスタジオに呼ばれていた、中東情勢に詳しい放送大学名誉教授の高橋和夫さんは、即座にその可能性は低いと指摘していましたが、それからしばらくしてテロップは

「第5次中東戦争も?」

と、これまたクエスチョンマーク付きながら、どうしても「戦争」に話を持っていきたいようです。

このモーニングショーの名物企画「パネルコーナー」なので、完全に「シナリオ」があります。なぜなら、「シナリオ」がなければ、パネルを用意できないからです。

しかし、いま、こうしたマスコミによる「煽り」が、マスコミの自らの首を絞め、我々ネット民に勝利を与え続けています。ただし、その先には「課題」も待っています。

番組は「早送り」で確認したので、見落としがあったら

「ゴメンナサイ」

なのですが、同じく解説として、番組に呼ばれていた軍事ジャーナリストの黒井文太郎さんが、令和2年1月6日の「JBPress」に寄せた解説が、モーニングショーのパネルには反映されていなかったように見えました。

それはモーニングショーでは、今回の件は「イラク領内でイランの司令官が殺された事件」だという切り取り方で伝え、イラク人がアメリカに抗議の声を上げるのも仕方がないと伝えいたことです。

しかし、「JBPress」によせた、黒井文太郎さんの記事によると

「イラクはイランにほとんど支配されている状態」

だったというのです。

そこの解説を、先の「JBPress」から、かいつまんで、紹介したいと思います。

・フセイン打倒後にイラクの政権を握ったシーア派政権はもともとイランとの関係が深かった
・ISとの戦いで、さらにイランの影響力が拡大した
・ISとの戦いにはイラクの政府軍に加えてシーア派民兵が参戦
・民兵組織はイラク革命防衛隊コッズ部隊の指導下にあった
・その活動を指揮していたのがソレイマニ司令官

つまり、イラクという国、イランという国とだけ紹介すると、イランと関係のない、イラク領内でイランの司令官が、となりますが、その実体は、かなり色濃く「融合」していたということです。

日本は他国との国境を海により区切られているのでピンと来ませんが、地続きの国境線で、明確な線が引かれていないところは珍しいことではありません。むしろ、目に見える「線」があるほうが少数です。

それは、日本で言えば県境や都県境のイメージで、我が家から徒歩10秒のところに、埼玉県と東京都の都県境があり、そこには境界を示す「線」が引かれていないのと同じです。

ざっくりといえば、イランとイラクもそのような関係にあるということで、国としての「イラン」と「イラク」と区切ってだけ伝えると実際が見えてこないということです。

モーニングショーに話を戻せば、こうした前提条件を伝えないところに「アメリカ=悪」と、視聴者を誘導し、そこから戦争の危機感を煽るために「シナリオ」を書き下ろし、シナリオを元に「パネル」を用意しているということです。

それでは「第三次世界大戦」は来るのか。
私は別の角度から「ない」と考えています。

むろん、数ヶ月後や、十年後、百年後はわかりませんが、短期的にそれが起こらないとみているのは、世界の「株式市場」の動向からです。

年末の電撃攻撃から年が明けて開いた株式市場で、一時的に株価は下がりましたが、戦争が起こるというには、考えにくいレベルの下げでした。

投資の世界の格言にこんなのがあります。

「噂で買ってニュースで売る」

または

「噂で買って事実で売る」

逆も真成りで、本当にマーケット参加者のあいだで、戦争になると「噂」がでていれば、もっと大きく株価なり、地域通貨が下がっても良いのですが、いまのところそこまでの動きはありません。

ここで株価が下がって「儲かる仕組み」を説明します。

投資の世界には「売り」から入る手法があります。

例えば、とある企業の株価が「1000円」の時に「売りたい」と考えたとします。その時、証券会社などから株を借りて、売却します。

この時、証券会社から1000円分の株券を借りて、現金の1000円をいれております。

次に、この企業に不祥事が起きて、株価が「500円」と大暴落をしたら、この「500円」になった企業の株を買いとります。

お財布から現金500円が出ていき、株が1つ手に入ったことになります。そして、借りていた証券会社に株を返済して取引終了です。

手元に残った500円が儲けとなります。なお、実際には証券会社には手数料や金利の支払いが発生します。

もちろん、反対に売ったときより株価が値上がれば、「損」をしますが、通貨や原油の取引などでも使える、金融商品売買の基本的な手法です。

これを「空売り」や「売り仕掛け」などと呼ぶこともあります。

昨年の中東でタンカー襲撃や、あの2001年、アメリカ同時多発テロ「911」の時にも、こうした手法が使われ、犯人らが儲けたという噂が後を絶ちません。

それは、工作活動を「やる」側からすれば、株価の変動は分かっていることなので、そこで一財産を稼ぐというものです。

金融商品にはもっと複雑な商品、すなわち取引がありますが、株価が下がって儲かる原理は、こんな感じです。

戦争というのは、それぞれの国の「国益」を実現するためのもので、また、その周辺国や、企業においても、それぞれの利益に直結するのですが、いまのところ、こうした「マーケット」から、その「第三次世界大戦」の動きは確認できないということです。

むろん、未来はわかりませんが、令和2年1月6日のテレビ東京の株式番組「モーニングサテライト」でも、専門家が同様の指摘をしていましたし、田中秀臣先生も「イロンナ」の記事で、通貨の価格変動から、同様の指摘をされておりました。

実際に令和2年の初相場となった1月6日の東京株式市場は一時500円を越える値下がりを記録しましたが、翌日は370円以上取り戻しております。

ニューヨークも下げ止まり、引けにかけて値を取り戻し、反発して終わっています。

さらに、先のテレビ東京の株式番組では、仮に騒動が大きくなっても影響は限定的という見方も紹介されていました。

それは、すでにアメリカは、シェール革命などを通じて、産油国になっているので、世界の原油市場における影響は、それほど大きくないということです。

これは、いわゆる「株屋」さんの見立てで、彼らの見立てが正しいことは、私の見る限り、それほど多くないので、割り引いてみる必用はありますが、少なくとも、地上波テレビが煽る「戦争前夜」の状況では、現時点ではないということです。

一方で、これは「モーニングショー」に限ったことではありませんが、テレビや「こんな人たち」というのは、

「自衛隊の中東派遣」

を考え直せと、ここぞとばかりに批判します。

しかし、自衛隊は、ホルムズ海峡をはじめとして、あのエリアを航行する、日本のタンカーをはじめとする「船舶」の警護に行くのです。それは世界中の国が、国民を守るためにやっていることです。

むしろ、自衛隊に行くなというのは、民間船舶はどうなっても良いと言っているのに等しく、とんでもなく残酷なこと、あるいは、日本の船舶の警護を、他国に委ねるというのなら、これほど無責任な話もありません。

かつて、テレビ、新聞、ラジオといった「マスコミ」しかなった時代は、我々国民をダマくらかすことができました。「戦争前夜」の煽りも、かつてなら通用したのかもしれません。

しかし、今は「ネット」があります。
そしていま、マスコミは急速に信用を失っています。

これは、かつて将棋の羽生善治九段が「情報の高速道路」といった現象が、報道の、ニュースの現場で起こっているからです。

いまから14年前に世にでた、ITコンサルタントの梅田望夫さんのベストセラー「ウェブ進化論」では、将棋の世界のめざましい発展に「ネット」が果たした役割は大きいと分析していました。

確かにその通りで、ネットの普及により、いつでも誰とでもネットを通じて対戦ができるようになり、「棋譜」のようなデータも、ネットを介して即座に共有できるようになりました。

この現象を、羽生善治九段は

「情報の高速道路化」

と分析しました。

ざっくりといえば、ネットの登場により、誰もが高速道路に乗って移動するように、すばやく目的地に辿り着くようになったということです。

いま、我々もSNSに代表されるネットを通じて、さまざまな情報を、即座にゲットして、また共有し、拡散できるようになりました。

この時代に「シナリオ」に従って、永い時間をかけて作成された「パネル」によっての解説は、即座に検証され、論破され、ときに失笑を買っています。

もちろん、ネットにも特定の思惑をもとに脚本を書く、すなわち「憶測」や「陰謀論」も流布されますが、こちらもすぐに検証されます。

そして、これは無名、有名を問わず、良識のあるネット民なら、間違いを認め訂正するものです。

他方、大半のマスコミはこれをしません。
結果、加速度的に信用を失っているのです。

だからと「ネット万能論」を叫ぶのではありません。

先の羽生善治9段は、14年前に「将棋」をテーマにしながら、この問題も指摘しています。

それは「高速道路で移動しても、その目的地付近で大渋滞している」との指摘です。

それはこういうことです。

ネットの普及によって、様々な情報を得ることが、誰でもできるようになった。すなわち「情報格差」がなくなった分、そこから先に進むには、あらたなブレイクスルーが必用だということです。

いまのネット環境は、羽生善治9段が将棋において指摘した状況になっているように思えてなりません。

地上波テレビや、いわゆるマスコミが、令和を迎えても一般道路を走っているなか、我々は高速道路にのって多角的な情報を得ることができるようになりました。そこで、いま、いささか渋滞が起こっています。

さて、どうするか?

私の中でのひとつの答えは「是々非々」です。

中東に話を戻せば、「中東の専門家」によっても、今回のソレイマニ司令官を空爆への、解釈がかなり異なります。また、同じ人物であっても、発表する媒体によって、微妙に論を変えるというか、適切な説明を加えていない事例も確認しています。

そこで、誰を信じるかではなく、どの発言が信頼に値するか。

ここに気をつけてネット情報に接しなければとの思いを強くする、今日この頃でございます。

以上。


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