… … …(記事全文2,670文字)<「キャッシュ化の金売り」を警戒>
COMEX金先物相場は10月23日の取引で1オンス=4,000ドルの節目を割り込んだ。米金利上昇・ドル高圧力を背景とした売り圧力には一服感が浮上し始めていたが、そのタイミングでハイテク株が急落したことを受けて、いわゆる「キャッシュ化の金売り」が発生した影響だ。「AIバブル」への警戒は何度も浮上と解消を繰り返しているテーマだが、7~9月期決算の発表が開始される中、改めて先行き不透明感を織り込む動きが優勢になっている。投資家が最優先しているのは流動性の確保であり、安全資産としての金投資ニーズよりも、流動性確保を目的とした持高調整が優先されている。
【COMEX金先物相場(日足)】
これは、金上場投資信託(ETF)の保有残高からも確認できる。10月23日終了週の保有残高は、前週比8.1トン減となった。4週間ぶりの減少であり、減少幅としては6月26日終了週以来となる約4ヵ月ぶりの高水準だ。これまで、金相場の値下がり局面でも金ETF保有残高は横ばいから増加傾向にあったが、持高調整の対象になったことが確認できる。ただし、直近3ヵ月は7月が23.48トン増、8月が120.42トン増、9月が67.27トン増となっており、現時点ではパニック的な動きが発生した段階との評価までは求められない。

