… … …(記事全文2,902文字)<穀物生産はエルニーニョ現象を無難に消化中>
エルニーニョ現象の発生を受けて、一部の農産物価格の値動きが不安定化している。エルニーニョ監視海域の海面水温は4月以降に本格的に上昇し始め、5月には基準値を1.2度上回っている。6月は一段と上昇しており、7月には2度、8月には3度を上回る可能性も高いとみられ、いわゆる「スーパー・エルニーニョ」への警戒が求められる状況にある。
今季の穀倉地帯の気象環境は総じて安定しており、エルニーニョ現象のリスク織り込みは求められない。米国では冬小麦が干ばつ傾向の被害を受けたが、春小麦の生産は順調に進んでいる。トウモロコシと大豆も、作付け・発芽を無難に消化し、理想的な気象環境で受粉期に突入し始めている。7~8月の気象環境に注意が必要だが、米気象庁(NWS)の季節予報では、深刻なホット・アンド・ドライ(高温乾燥)傾向は予想されていない。
