… … …(記事全文2,860文字)<5月の金ETFは再び売り越しに>
ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)によると、5月の金上場投資信託(ETF)保有残高は、前月から16.20トン減少した。今年は1月に120.47トン増、2月に26.24トン増となった後、イラン戦争勃発の影響で世界的に株価が急落した3月に84.28トン減と、まとまった規模の売却が行われていた。4月は市場環境の改善もあって45.20トン増と2ヵ月連続の減少は回避されたが、5月に再び16.20トン減となっている。高止まりする原油相場がインフレ懸念を高め、米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げに踏み切るリスクが警戒されたのは明らかだ。
米長期金利の急伸の中でも16.20トン減にとどまったとの好意的な評価も可能な数値だが、それでもFRBの利上げが警戒される局面では金市場に対する資金流入は限定されやすいことは否めない。WGCは、金価格が横ばい状態だったこと、リスク資産への需要が高まったことから、5月は概ね様子見の姿勢だったと解説している。
