… … …(記事全文2,854文字)<プラチナ相場の高騰、カレンダー環境から読み解く>
NYMEXプラチナ先物相場は1オンス=1,000ドルの節目を上抜き、5月23日高値は1,104.80ドルに達した。これは昨年5月以来となる約1年ぶりの高値更新になる。このまま昨年5月高値1,105.00ドルも上抜くと、チャート主導の買いも膨らみやすくなる。
直接的なきっかけは、プラチナ需給ひっ迫の再評価が促されたことだ。5月15日に英貴金属大手ジョンソン・マッセイ、そして19日にワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシル(WPIC)が相次いで最新の需給見通しを発表したが、ともに2025年の供給不足見通しが示されている。ジョンソン・マッセイは73.6万オンス、WPICは96.6万オンスと、概ね2023年と24年と同規模の供給不足が3年連続で発生する見通しになっている。