□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2020年8月31日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 8月の金相場がボックス化している背景、FRBの新戦略でインフレ期待高まるも =================================== <FRBが新戦略を発表> 米連邦準備制度理事会(FRB)は8月27日、インフレ率が「一時的に(for some time)」2%を上回ることを許容する新戦略を含む新たな声明を発表した。FRBは、「長期的なゴール」として2%の物価上昇率を政策目標に掲げているが、今後は2%のインフレ率を目標の到達点にするのではなく、「2%の平均物価目標」への変更を通じて、一定期間の物価上昇率が平均で2%になることを目指すことになる。 パウエルFRB議長はこの新戦略について、「常に変化する経済の新しい課題に適用する必要がある」と述べているが、政策の柔軟化で金融緩和政策の限界を引き上げる動きと評価されることになる。従来の枠組みでは、インフレ率が2%に近づけば、FRBが金融政策を引き締めるとの観測が強まらざるを得なかったが、その限界を外すことで、超金融緩和政策に対する信頼感を高める一種の「フォワード・ガイダンス」政策と評価できる。… … …(記事全文3,640文字)
